あんつぁんの風の吹くまま

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2006年 09月 12日 ( 1 )

ソフトウェアが商品でなくなる日がやった来た

 十年ぐらい前の事だったと思いますが、松下電器の重役が翼下の家電製品メーカーの社員に、「パソコンはソフトが無ければただの箱でハードウェアメーカーはビル・ゲイツの小作人になってしまった、なんていうのは嘘だ。その逆でハードウェアのためのソフトなのだ」と檄を飛ばしていたと云う話を聞いた事があります。

 あの世界一の金持ちのビル・ゲイツがマイクロソフト社を近く引退する事を表明しました。もう金の成る木はいらないと云う事でしょうか。しかし、その理由の一つに時代の変化があるようです。

 彼が大成功を収めたのは、今までに無かった素晴らしいソフトウェアを開発したからではありません、MS-DOSはCP/Mのクローンであったし、エクセルはアップルII用に開発されたのビジカルクの真似であり、ウインドウズはMac OSの模倣なのです。彼がやったのは、ソフトウエアは商品であると云う事を世界に認めさせた事なのです。本来は単なる特許技術の範疇にしか入らないプログラムを単体の売り物にした事なのです。

 しかし、今やデジタルカメラやプリンターなどには沢山のアプリケーションソフトが当然のように付いています。携帯電話には独自のOSが知らない間に付いています。テレビジョンやビデオデッキはパソコンの親機みたいになってきましたし、ニンテンドーやソニーなどのゲーム機はパソコンよりも高性能なのです。

 ハードウェアが携帯電話のようにコンパクトになってきて使い捨ての時代になった今、使い捨てのマシンのためにソフトを買いそろえるような事を庶民はしなくなってきました。ここに来てパソコンのソフトは車についているオーディオかカーナビのような物になってしまったのです。

 ビル・ゲイツの引退は、ソフトウェアの商品でなくなる時がやってきた、一つの時代の終焉を意味しているようです。
by antsuan | 2006-09-12 20:29 | 情報通信・パソコン | Trackback | Comments(2)