2009年 03月 09日
船の免許の不思議
船の免許には大きく分けて操縦免許と航行免許の二つがあります。どんな種類の船であれ、海という信号も標識も無い、目標も見えないところを、大きさの違う船を操るのですから、操縦免許の必要性は分かるとして、航行免許、つまり"船検"の必要性はどうしても理解出来かねます。というのも、船の事故というのは外洋を航行中に起きることはまれで、ほとんど沿岸付近の、交通量が多くて気象海象の変化の大きい場所で起きます。ですから、遠くに行く船には特別の検査が必要であるというのは甚だおかしなことなのです。
しかし、日本の船検制度はこの変な規制を何の疑問も持たずに強いているのです。限定沿海とか近海とか、船の装備によって航行出来る距離を制限している実態をご存知でしょうか。立派な操縦免許をもっていても、外洋航行経験があっても、沿海の装備(主に救難備品)では、沖縄や八丈島には行くことはならんというのです。そのくせ、錨を積まなくてもよいなんて、いい加減どころか非常識極まりない許可制度なのです。 船舶操縦免許をもっていて、日本の島に行けないということは、果たしてあっていいのでしょうか。八丈島や沖縄や小笠原の人は船舶操縦免許を持っていても、日本本土には来れないなんて酷い差別じゃありませんか。それとも、それらの島々の日本人には特別待遇の免許制度があるんでしょうかね。それだっておかしいことですよね。住所を小笠原に移せばそれで良いことになってしまいますから。 海上国際VHF無線を開放しないのは、こういう理不尽な航行制限を続けて行きたいからなのでしょう。
by antsuan
| 2009-03-09 17:01
| 自然・ブルーウォーター・競技
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Comments(4)
補足ですが2007年4月から沖縄本島には沿海で行ける様に成りました。宝島と奄美大島間の距離が少し沿海範囲を超えていたのですが特例と言う事で、沿海仕様で航行出来ます。それと団塊の世代の定年で急に沖縄クルージングのヨットが増えたそうです。沖縄本島から宮古島に行く時初めて近海が必要になるのです。一昨年石垣島の先の波照間島に行って来ました。ですからその特例は使えませんでした。
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antsuan at 2009-03-10 07:12
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antsuan at 2009-03-10 07:13
・eWINDさん、あまりに国民をバカにしていますよね。自殺者が増えるわけです。今度の総選挙ではその怒りを爆発させなくては。
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平成15年(西暦2005年)3月開設
世の中、理不尽なことが多すぎます。それが普通の世界だということがようやく分かってきました。しかし人間として生きるためには獣のように本能に心をゆだねるのではなく、精神をしっかり持たねばなりません。「健全なる肉体に健全なる精神を宿らしめよ」を自戒の言葉に、右左あんつぁん(東北弁で臍曲がりなこと)の本領を発揮して、いろいろ書いてみたいと思います。どうぞ宜しく。
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