あんつぁんの風の吹くまま

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未だそんなことをやっていたのか!

 私の祖父は、ある同趣旨の二つの医学学会を一つにまとめる委員会の座長をやっていて、喧々諤々口角泡を飛ばして議論が白熱している最中、居眠りをしてしまった。委員たちがそれに気がついて静まったとき、祖父は居眠りから覚めて、「おまえ達、未だやっていたのか」と一喝した。それに驚いた委員達は、次回に結論をまとめることで閉会とし、まもなく無事一つに合体して、委員会は解散したと云う。

 じつは、日本の海上安全はお役人の食い物にされていて、海上無線は事実上、民間つまりレジャーボートには解放されていないことを以前に書いたが、なんと、日本の海図使用についても、事実上禁止されているらしい。はっきり云えば、海上保安庁制作の海図の使用許諾を得ているのは、海上保安庁の天下り法人、日本水路協会だけなのだ。だからカーナビが普及しても、海のGPS航法が普及しないし、日本の電子航法装置が世界にも売れないし、パソコン用海図ソフトも殆ど開発されていない。
 
 「おまえ達、未だそんなことをやっていたのか!」 私もそう云うふうに一喝してみたいものだ。

 * このことをもっと詳しく知りたい方は、是非「きらきら丸」のホームページを訪問して下さい。
by antsuan | 2008-07-01 20:01 | 自然・ブルーウォーター・競技 | Trackback | Comments(4)
Commented by eWIND at 2008-07-01 20:13 x
そんなこと言わず一喝して下さい。
カーナビで日本一周したヨットマンもいるようです。
写真見てきました、なぜか鎌倉の人がおおいですね。
Commented by antsuan at 2008-07-01 20:27
・eWINDさん、 いやー、祖父は本当に怖かった。威厳がありました。
国土地理院の地図をもとに海図を作っているなんて、海上保安庁は恥ずかしいと思わないんでしょうか。
GPSプロッターにオートパイロットを連動させれば、オーバーナイトのクルージングもそんなに難しくは無いだろうと期待しています。
Commented by Emitan at 2008-07-02 08:32 x
そんなコワーイ!見張り!見張り!忘れそう!実際連動する装置があるのではないのですか?勘違いかな!
Commented by antsuan at 2008-07-02 09:39
・Emitanさん、ご存知のように、ヨットのような小さな船でも舵を握る者が見張りを十分に出来るかと云えば無理がありますよね。ですから自動航法操舵装置は必要だと思います。
 もちろんあるにはあります。が、外国の物よりも滅茶高い。海外ではパソコンで使う電子海図ソフトが普通に安く手に入るのに、日本ではそれが難しいのです。何故か。海図の使用を海上保安庁が許可しないからです。電子立国日本はソフトの後進国なのです。よって、海上交通安全を阻害しているものは官公庁と断言していいと思います。