2008年 05月 30日
『婢』はいつの世も憧れの的
今日の讀売新聞朝刊を読むと、中西進の書いている「古今をちこち」に、「恋の勝ち組 賎民の女」という題があった。古代日本では階級制度があって、賎民とか奴隷など名前も無いような身分の低い「非常民」の婢(ひ)と呼ばれた女たちが、貴族のそれも高い位に位置する男たちを魅了し、恋の虜にしていたと云うことが、『万葉集』などの歌の中にも読み取れると云う。
しかし、これはもう少し深読みするともっと歴史が面白いと思う。つまり、当時の天皇家を含めた貴族は日本列島に渡って来た侵略者であり、先住民族を賎民とか奴隷にしていたと云うのが本当のところだろう。では、その先住民族が野蛮で本当に卑しかったかと云えば、実はその逆で、自然の中に神を感じる教養の高い民族だった。だからこそ、侵略者の男たちは先住民族の女たちに心を奪われ、『婢』たちを礼賛する歌を残したのではないだろうか。 現代においてもそのことは全く同じで、今や、日本女性(婢)は世界中の男性の憧れの的になっている。男は奴隷のまんまなんですけれどね。
by antsuan
| 2008-05-30 10:20
| 思想・瞑想・時代考証
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Comments(2)
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平成15年(西暦2005年)3月開設
世の中、理不尽なことが多すぎます。それが普通の世界だということがようやく分かってきました。しかし人間として生きるためには獣のように本能に心をゆだねるのではなく、精神をしっかり持たねばなりません。「健全なる肉体に健全なる精神を宿らしめよ」を自戒の言葉に、右左あんつぁん(東北弁で臍曲がりなこと)の本領を発揮して、いろいろ書いてみたいと思います。どうぞ宜しく。
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