あんつぁんの風の吹くまま

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負の外交能力

 日本が米国の属国である証拠は外交を見れば一目瞭然である。先日のミャンマーにおける日本人報道関係者が軍事政権のデモ鎮圧部隊に射殺された事件においても、謝罪の言葉すら引き出すことが出来なかった。せいぜい経済援助の縮小と云う程度でお茶を濁している。つまり、日本人の安全など外交目的には全然存在しない。

 これを負の外交能力と云う。つまり、我が国の国益、我が国民の安全よりも相手の国益を優先する外交であり、これが属国である証拠なのだ。

 ミャンマーの軍事政権を支えているのはチャイナである。インドも米国もチャイナを刺激したくないから、零細国の出来事など眼中にない。もちろん日本もチャイナと事を荒立てたくないから、一人のジャーナリストが死んだぐらいではなんにもしない。

 拉致問題にしても、六カ国協議でどのような進展があっただろうか。小泉首相が自主外交をしようとして平壌に乗り込んで行ったら、慌ててチャイナも米国もそれを止めさせようと計らった。それが六カ国協議なのだ。つまりは日本に自主外交をさせないように核大国が押さえ込んできたと云う訳だ。

 しかし、このような負の外交能力はある意味では正しい。なぜならば憲法第九条を忠実に守り続けている証しでもあるのだから。
by antsuan | 2007-10-04 22:35 | 政治・経済 | Trackback | Comments(0)