あんつぁんの風の吹くまま

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別れの映画

 忘れたい思い出がある。別に失恋した訳ではない、昔から恋には無縁の男だったから。出合いと別れ、そんなものはあちこちに転がっていて珍しくもないけれど、友と云えるようになった人との別れはいつも寂しいものだ。

 酒を飲んで忘れられるようなチャチな思い出ではない。いつかは懐かしむ事の出来る出会いだったけれども、今は忘れたい。気晴らしにふらっと街に出た。クリスマス飾りの付いた華やかな街のビデオショップで何度も観た映画「カサブランカ」を買った。

  「君の瞳に乾杯! あの時の思い出を忘れないで生きて行くよ。」

友情あふれるあの別れのシーン、そうだ、友の新たなる活躍に乾杯だ。酒はこういう時のためにある。
by antsuan | 2006-12-03 23:44 | 身の回り・思い出 | Trackback | Comments(2)
Commented by cazorla at 2006-12-04 01:58
ボギー かっこよすぎる!
Commented by antsuan at 2006-12-04 07:42
・cazolraさん、たった一房の葡萄でも一粒一粒に味わいがありましたよね。思い出が甘くなってくるのはこれからだと思います。