あんつぁんの風の吹くまま

ブログトップ | ログイン

ツバメがやって来た

 此の連休中は何処にも行かず船の上で子供たちと釣りをしていた。
あんまり釣れないので子供たちを帰してデッキの上でうたた寝をしたが、日差しが強いのと日ごろの疲れがたまっていたせいか、船酔いをしてしまった。体力が弱っているのをつくづく感じる。

 仕事場までバスを使うと四十五分、歩いても同じくらい。車では十五分。自転車でも同じくらい。通勤時間を利用して身体を鍛えるには自転車が一番いいのだが、背広を汚したくないとか荷物が有るとか、いろいろ自分に言い訳して実行していない。

 海岸までたった五分の所なのだがこのところ散歩していなかった。久しぶりで歩いてみるとこのわずかな道のりの風景でもいろいろ変わっている。とうとう最後まで残っていた第一勧業銀行の保養所も壊されマンションになるらしい。日動火災保険会社の保養施設も閉鎖されてしまった。嘗ては海岸のバス停までには服部時計店の敷地、三菱商事の寮、長期信用銀行の保養施設、松竹の社長の家、その他名前の知らない会社の施設などが並んであったが、総て壊されマンションか分譲地になってしまった。此の十年以内の事である。

 しかし、建て替えられたイタリアレストランの建物にはまたツバメが巣を作り始めた。緑はだいぶ少なくなったけれどもそれでも若葉がまぶしく感じる。昔から居ると住み辛くなってきているのだが、都会の人から見るとまだまだ天国に見えるのだろう。今日も朝から道が混んでいる。一時の憩いを求めてやって来る人たちのために、こちらはひっそりと家の中にいる事にしよう。
by antsuan | 2005-05-05 09:20 | 身の回り・思い出 | Trackback | Comments(0)