あんつぁんの風の吹くまま

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「知らぬは仏」では済まされない時代

 九月二日の記事にも書いたけれども、野田新政権に求めるものはまず第一に情報の公開である。我が国は、敗戦後も言論の自由が封殺されていて、チャイナや北朝鮮と変わらない未成熟な国家であることが福島第一原発事故によって露呈した。

 放射能の環境汚染については、核爆弾以上に原子力発電所における事故のほうが深刻なのだ。われわれは唯一の核被爆国民であるにも関わらず、その恐ろしさに目を背けてきたように思う。それはある意味、心的障害者の行動として理解されるかも知れないけれども、その結果において、国民は悲劇的に放射能障害の危険に曝されてしまった。

 いや、本当は目を背けてきたのではなく、その恐怖に対して無知にさせられてきたのだ。しかし、日本人の将来を考えるに当たって放射能汚染の恐ろしさに無知であってはならない。そのためには、福島第一原発の大惨事の現実を知らねばならない。取り敢ずは、佐平次さんのブログ「梟通信~ホンの戯言」の『拡散です。 藤岡惇: 福島で進行中の核の大惨事をどう見るか』を読まれたい。その赤文字をクリックすると、我々日本人は福島第一原発の恐ろしい現実について知らされていないことを理解するだろう。

 しかしながら、ヒットラーまがいの菅直人政権から野田新政権に替わって、少しだけ光明が見えて来たような気がする。

どうしんウェブ 北海道新聞
 【政治】
エネ調に原発批判派 鉢呂経産相、委員入れ替え指示(09/05 00:24)

 鉢呂吉雄経済産業相は4日のNHK番組で、政府のエネルギー基本計画の見直しを検討する経産省の「総合資源エネルギー調査会3 件」について、「原子力政策に批判的な方も入れるよう(省内に)指示した」と述べ、これまでの原発推進路線を徹底検証する視点で、委員を入れ替える方針を明らかにした。

 また鉢呂氏は調査会の議論について、インターネット中継を含め全面公開する方針も示した。

 もし、福島第一原発事故を第三の敗戦ではなく新エネルギー戦争の開戦と考えるならば、此れからの政府が実行する作戦、および戦術の一つ一つが非常に重要になってくるのだ。

 その際に最も注視しなければならないことは、情報の開示であり、正確さである。このことをしっかり把握出来ていれば、この新エネルギー戦争の終結は意外と早く訪れることだろう。
by antsuan | 2011-09-05 11:06 | 情報通信・パソコン | Trackback | Comments(0)