あんつぁんの風の吹くまま

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何でもない海

 七月最後の日曜日、ようやくヨットに乗る時間がとれました。というのも、貧乏性のせいか休みは日曜日と祝日しか取っていないので、家庭の用事とか子供の都合などの他、天候によってもヨットに乗れないことが多いのです。
 
 今度の台風はかすめた程度で何事も無かったのですが、海面は藻やほかの海藻などが浮かんで濁っていました。エンジンは何とかかかったのですが、クラッチは錆びついているし、スクリュウには藤壷が着き始めていて速度が上がりません。
 
 それでもセールをあげると思ったより風があり、気持ち良く帆走し始めました。七キロ先に見えるはずの江の島は霞んでいるので湿度が高いことが分かります。
 
 オートパイロットという自動操縦装置も調子が悪く、どうやら配電盤が錆びついてしまったと思われます。このように乗るたびにいろいろ不具合が出るので修理ばかりしていますが、それがまた一つの楽しみだったりするのでちっとも不満に思わないのが不思議です。
 
 戻ってきてしばらくすると、今通ってきた海面の辺りが騒がしく、ヘリコプターがホバリングしたりしています。後で聞いてみると水死者が出たとか。何でもない海なのに、水が冷たくて心臓マヒを起こしたり、ボートにぶつかったりして、本当は危険がいっぱいなのを実感させられます。自分も何度も危ない目に遭っているので、日に焼けた腕をさすりながら、じっくり船の整備をしてきました。
by antsuan | 2005-08-02 23:09 | 自然・ブルーウォーター・競技 | Trackback | Comments(0)