2011年 08月 16日
壊れたらすぐに直せないような機械を作るから、検査結果を誤魔化したりするのじゃないだろうか。関電が堺港火力発電停止 タービン損傷で再開に数カ月 以前に堺屋太一が「零戦型モノづくりが日本を滅ぼす」と言っていたけれども、いよいよそれが現実になってきたようだ。 「零戦型モノづくり」とは、熟練工でないと作れないような一種の工芸品製作のことで、量産に不向きなことから製作費用はべらぼうにかかり、なおかつ壊れたら修理不能か修理そのものにそうとうな技術を要して非効率きわまりない製品づくりを意味している。 米国は零戦のように高度な軽量化を図らず、大馬力のエンジンを積んで運動性能は無視するかわりに、機関砲を沢山取り付けて「数打ちゃ当たる」の新米パイロットでも操縦出来る戦闘機を作った。 松下電器は、業務用の精巧なもの造りより民生品として使える使いやすさを追求した。一種の米国型ものづくりである。 航空機にしろ大型発電機にしろ、機械である以上は必ず壊れるものだ。そういうことを念頭において、すぐに修理出来るようなものを作らないと、結局は役に立たないものになってしまうのだ。
by antsuan
| 2011-08-16 23:36
| 文学・教育・科学・医療
|
Trackback
|
Comments(8)
Commented
by
HOOP at 2011-08-17 00:13
三菱が誇る零戦方式だから、数ヶ月の停止で済むのでは?
そうでなければ、故障率が高くなり、年中止まっていることに、、、
0
Commented
by
sweetmitsuki at 2011-08-17 05:36
現場の人間として言わせて頂きますが、問題は零戦型モノづくりにあるのではなく熟練工の不在なのではないのでしょうか。
学歴ばかりを重視して、現場や工場で汗や油にまみれて働く人びとの社会的地位を低く見てきたツケが回って来たのでしょう。 日本人は日本人にしか作れないモノを作り続けていく以外、世界市場で生き残る道はないと思います。 零戦型モノづくりをやめてしまったら、それこそ日本は終わってしまいます。
Commented
by
nakanokeiichi at 2011-08-17 06:37
タービンんも羽が少しくらい欠けたって大丈夫 止めて原子炉動かす脅しに使ってるんだよ まだまだ 諦めてないから。
全てのコメントに納得しました。先日トヨタ系の軽トラのネット相談を見ていたら、購入日に一日四駆で走ったら、タイヤが可也磨り減って居たがどうして?と言う質問でホンダとスバル以外は4輪が同調する様には造っていないから乾いた道路では四駆では走らない様にと回答して在りました。スバルはマジメに造りすぎたからと言う理由で、親会社から自社生産を中止して、同列メーカーの製品をOEM販売する様に支持されたそうです。そこで毎日激しく利用している赤帽組合が耐久性の問題で存続を嘆願したと言う話を聞きました。悪徳病院は儲けたお金の一部で最新設備を揃えて世の中に貢献出来たが、マジメな病院はお金が無いので、先端医療が出来ない!何が大切なのでしょう?
Commented
by
antsuan at 2011-08-17 10:14
・HOOPさん、そんな機械は役立たずなのですよ。
応急修理でミッドウェー海戦に参戦した空母ヨークタウンが良い例です。空母ヨークタウンが参戦出来たからあの戦いにアメリカは勝ち歴史が変わったのです。逆に、日本海軍は航行不能になった空母赤城を自らの手で沈めるという匠的モノづくりから来る間違いを犯して日本は負けたのです。 スペースシャトルが長い歳月就役出来たのも同様のアメリカ型モノづくり精神が生きていたからです。
Commented
by
antsuan at 2011-08-17 10:14
・mitsukiさん、言わんとしている思いはよく理解出来ます。私自身、堺屋太一の指摘に同じ反発を感じたからです。確かに、工芸品的モノづくりが日本人の得意とする匠の精神でもあります。
若い頃、保線用車両であるオーストリー製のマルチプルタイタンパーを修理したことがありますが、現場の作業員でも修理出来るようになっていました。ロンメルの戦車が砂漠で故障して直せなかったら軍用には適さない機械であることは明白でしょう。同様に部品が壊れて何ヶ月も使えない発電機は業務用機械としては失格なのです。
Commented
by
antsuan at 2011-08-17 10:16
・nakanokeiichiさん、おっしゃるとおり、三菱だったら、この程度の破損は少し出力を落す程度で充分対応出来るように造られているはず。
これで、三菱のガスタービン発電機は外国では買ってもらえなくなることでしょう。三菱は自分の首を絞めていることになります。
Commented
by
antsuan at 2011-08-17 10:17
・Emitanさん、割り切り方の違いでしょうね。
CTスキャナーも同様で、東芝製は精密で画像も素晴らしい。GE製は造りが粗くて画像もいまいち精度がよくない。しかし、多少粗い画像であっても診断するには差し支えないので、ベテランのエックス線技師がいなくても、緊急時にすぐに操作出来る機械のほうが、医療用としては優れているということになります。 |
平成15年(西暦2005年)3月開設
世の中、理不尽なことが多すぎます。それが普通の世界だということがようやく分かってきました。しかし人間として生きるためには獣のように本能に心をゆだねるのではなく、精神をしっかり持たねばなりません。「健全なる肉体に健全なる精神を宿らしめよ」を自戒の言葉に、右左あんつぁん(東北弁で臍曲がりなこと)の本領を発揮して、いろいろ書いてみたいと思います。どうぞ宜しく。
* * * お断り エキサイトブログ利用規約の禁止行為に抵触するような発言及びトラックバックについては断りなく削除します。 最新のコメント
記事ランキング
検索
フォロー中のブログ
海峡web版 掬ってみれば無数の刹那 (まめ)たぬきの雑記 マイ・ラスト・ソング 草仏教ブログ Hey! Manbow 中野 馨一が創る 外構、... 村人生活@ スペイン mitsukiのお気楽大作戦 九十代万歳! (旧 八... ふらわ~ずroom 夕焼けわんわん♪ 幸せごっこ 旅は靴ずれ世はお酒 私がローマで独りで始めたわけ 飛んでも五分歩いても五分 遺言&形見分け 港座・酒田台町シネマスト... ゆっくり生きる Just The Way... 黙って寝てはいられない!... 俺の心旅 脳梗塞&重症筋無力症闘病ブログ 外部リンク
画像一覧
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... カテゴリ
ライフログ
歴史・伝統文化
政治経済
その他の文庫
タグ
ファン
ブログジャンル
|