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電気供給力の嘘

東電が公開しない“隠し電力”とは…アテにならない「でんき予報」
2011年06月29日17時00分
提供:ZAKZAK(夕刊フジ)

 東京電力は7月1日から、電力の使用状況を数段階に分けて予測する「でんき予報」を始める。電力の供給力に対する使用実績(使用率)をほぼリアルタイムに数値化し、翌日のピーク時供給力を予測するもので、ニュース番組やネットなどを通じて節電を呼びかけるが、どこまで上昇したら“危険水域”なのかは実は判然としない。そもそも100%に達したら、どうなるのか。
 全国的な猛暑日となった24日、国内最高気温記録を持つ埼玉県熊谷市は午後2時すぎに39・8度を観測し、6月の最高気温を更新。埼玉県で70人、群馬県15人、栃木県17人、東京都15人が熱中症で病院に搬送された。
 こうしたなか、東電管内の電力需要は東日本大震災後、4日連続で最大を更新。ピークの午後2時台には4389万キロワットを記録し、東電が公開している最大供給力4790万キロワットに対し、電力使用率は91・6%に到達するなど、緊張が走った。東電は、電力の安定供給には常に8-10%の余力が必要としているからだ。
 これが100%に達した場合、一体どうなるのか。東電は「そうならないよう努力している。大規模停電という以外、具体的なことはわれわれも分からない」(広報部)と話すのみだ。
 そこで、元東京農工大教授(電力システム工学)で日本クリーンエネルギー総合研究所理事長の堀米孝氏に聞いた。堀米氏は「停電の可能性はゼロではない」としつつも、こう話す。
 「理論上は、需要が供給を上回った時点から電圧、周波数が下がり始め、発電、輸送双方が正常に作動しなくなり、停電のリスクは高まります。ただし、もともと『でんき予報』のピーク時供給量は余裕を持った数値であるうえ、夜間の余剰電力を利用した揚水発電の数値は供給量の中にほとんど含まれておらず、100%で即停電とは極めて考えにくい」
 東電の「供給力」には実は十分な余力があるというのだ。
 「しかも、東電にはまだ『供給力』に含んでいない、いわゆる“隠し電力”もあります」(同)
 これは、東電の最大供給力7769万キロワット(2009年度末実績、他社受電分を含む)から、福島第1、第2原発の出力約900万キロワットを差し引いた6869万キロワットとの差分のこと。東電は、これまでホームページで公開していた電源別の発電実績資料を削除しているが、計算上は供給電力に十分な余裕があるとみられる。
 実際、東電関係者は、「公開している『本日のピーク時供給力』は、東電が決めた目安に過ぎず、本来の供給力とは関係ない。節電意識を促すために恣意的に下げていると指摘されても仕方がない」と内情を明かす。
 経済アナリストの森永卓郎氏は、「東電によると、ピークを迎える8月までに500万キロワット程度上積みできることになっています。従って、先週の猛暑程度であれば、十分に乗り切れるわけです。節電よりも体のほうが大事ですから、暑いと思ったら、迷わずエアコンを使ったほうがいいですよ」と語る。
 関西電力など他の電力各社も「でんき予報」を始め、ピーク時には「需給逼迫警報」を出すというが、この数値をもとに過度の節電をして体調を崩したり、高齢者が“節電死(=熱中症死)”するような事態に至っては元も子もない。


 ようやく、記者クラブのマスメディアでも、東京電力の『供給力情報』が信用出来ないことを、報道し始めました。そんなことは、インターネットメディアでは三月の計画停電実施の際に暴露していることなので、良識ある国民は既に気付いていることでしょう。

 そして、此れは想像ですが、もし再び菅内閣が東京電力に対して計画停電を実施せよと指示しても従わないと思います。もうこれ以上東京電力が悪玉になることは大企業であっても死活問題になるからです。
by antsuan | 2011-06-30 12:00 | 情報通信・パソコン | Trackback | Comments(2)
Commented by HOOP at 2011-06-30 12:31
そういえば、横須賀の1号機と2号機が稼働中、
3号機と4号機が最終点検中との情報がありましたが、
いかがですか?
煙は見えますか?
Commented by antsuan at 2011-06-30 15:29
・一号機と二号機はガスタービンのようで出力も小さいせいかわずかに湯気っぽいのが出ていますが、他の煙突に変化はありません。
石油会社に強制売却させて稼働してもらえば、電力不足など完全に解消してしまうはずなのですがね。