2005年 07月 10日
勝者の使命
「目には目を歯には歯を」の復讐合戦はいつまで続くのであろうか。
手軽な殺戮兵器から、高度な殺戮兵器まで、実にさまざまな人殺しのための道具が開発され、今もなお作り続けられている。これは麻薬の撲滅よりももっと質が悪く、もっと難しい問題なのではないのか。 米国のブッシュ大統領はアルカイダのオサマ・ビンラディン指導者の作戦にまんまと乗せられてしまった。ビンラディンは貧しいイスラムの社会に世界の目を向けさせるのが狙いだったのだ。キリスト教社会だけが、ぬくぬくと平和な生活を味わっているのを気に食わなかっただけなのだ。 しかし、そのことに気がついてももう遅い、エイズで人が死ぬのと同じように、殺し合いというのは、人間に最初から住み着いている心の病気なのだろう。二十一世紀は人類消滅の世紀かもしれない。 人々を平和にすることがいかに難しいか。科学が発展し、世界が狭くなればなるほど、簡単に人を殺すことが出来、簡単に平和を崩すことが出来る。スマトラ沖の津波の災害を見れば、人間は自然の力に対して無力であるにもかかわらず、自然との戦いを忘れて殺し合いをしている。 戦争を輸出するのは簡単だが、平和を輸出するのは難しい。しかし、ここまで来たらブッシュ大統領はイラクを米国以上の平和な国にしなければならない。それが戦いに勝った者の神からの使命なのだ。 マッカーサー元帥は、戦艦ミズーリー号上において、「勝者は敗者を背負わなければならないのです。これは神学的なことなのです」と、演説した。名言だと思う。
by antsuan
| 2005-07-10 21:57
| 思想・瞑想・時代考証
|
Trackback
|
Comments(0)
|
平成15年(西暦2005年)3月開設
世の中、理不尽なことが多すぎます。それが普通の世界だということがようやく分かってきました。しかし人間として生きるためには獣のように本能に心をゆだねるのではなく、精神をしっかり持たねばなりません。「健全なる肉体に健全なる精神を宿らしめよ」を自戒の言葉に、右左あんつぁん(東北弁で臍曲がりなこと)の本領を発揮して、いろいろ書いてみたいと思います。どうぞ宜しく。
* * * お断り エキサイトブログ利用規約の禁止行為に抵触するような発言及びトラックバックについては断りなく削除します。 最新のコメント
記事ランキング
検索
フォロー中のブログ
海峡web版 掬ってみれば無数の刹那 (まめ)たぬきの雑記 マイ・ラスト・ソング 草仏教ブログ Hey! Manbow 中野 馨一が創る 外構、... 村人生活@ スペイン mitsukiのお気楽大作戦 九十代万歳! (旧 八... ふらわ~ずroom 夕焼けわんわん♪ 幸せごっこ 旅は靴ずれ世はお酒 私がローマで独りで始めたわけ 飛んでも五分歩いても五分 遺言&形見分け 港座・酒田台町シネマスト... ゆっくり生きる Just The Way... 黙って寝てはいられない!... 俺の心旅 脳梗塞&重症筋無力症闘病ブログ 外部リンク
画像一覧
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... カテゴリ
ライフログ
歴史・伝統文化
政治経済
その他の文庫
タグ
ファン
ブログジャンル
|