あんつぁんの風の吹くまま

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へその緒を知っていますか

 これは「大きなヒツジ」の神聖なる螺旋へのトラックバックです。


 昔、「ワンダースリー」という手塚治虫の漫画があったのを知っていますか。
三匹の主人公は宇宙で裁判にかけられ、流刑される星の希望を聞かれたとき、地球を選んだのでした。ところが、この主人公たちは、誤ってへそ無しの人間に改造されてしまい、三人のへそ無し人間が居たというオチをつけた物語でした。

 我が家の仏壇には祖父のへその緒がしまってあります。祖母が納骨の時に骨と一緒に入れるのを忘れてそのままにしてあるのです。「へその緒」って何でしょうか。それは母親との絆です。親と子の絆の証なのです。昔の日本人はそれを大事にしていました。

 へその緒は、祖先との血のつながりを証明する、神聖なものです。祖先のずーっと先には神が存在します。赤ちゃんには生まれたという実感がありません。しかし、へそが自分の身体にある限り、神との繋がりを信ずる事が出来ます。

 ですから、出産とは、神との繋がりを引き継ぐものであるように考えるのです。けっして、妻と夫の子供が産まれるだけのことではないと思うのです。そして、神との繋がりを引き継ぐことが出来るのは女だけなのです。これが女の特権だと思います。

 赤ちゃんは、宇宙を司る生物が、気まぐれに作ったものではないのです。子供は夫の子供ではありません。神とつながりのある、妻と夫との子供なのです。

 ところで、男は闘う特権を持っていると考えます。つまり人を殺す汚れ多き生物です。そのような生物が、出産という、神とのつながりの証しの場所にいることは、ある意味、神を冒涜することのように私は思うのです。
by antsuan | 2008-10-31 09:32 | 思想・瞑想・時代考証 | Comments(10)

変わるアメリカ

 これは、henry66さんの「青い蝉」From the Battleground Statesへのトラックバックです。


 来月になると、注目のアメリカ大統領選挙がある。流れは明らかにオバマ候補にあるが、楽観は禁物のようだ。

 西部劇を見なくなって何年になるだろう。バート・ランカスターの「OK牧場の決闘」、グレゴリー・ペックの「大いなる西部」、ポール・ニューマンの「明日に向かって撃て」、子供時代の私の男心を騒ぎ立ててくれたのは、日本の時代劇ではなく、殆どがアメリカの西部劇だった。

 ところが、そこに黒人の姿はなかった。そのことに気付いたのはいつ頃のことか分からない。ただ、「駅馬車」を撮ったジョン・フォード監督が、後年、アメリカ原住民を気づかって、西部劇ではインディアン(アメリカ原住民)がやられるシーンを撮らなかったと聞いた。もちろん、そんな解説をしてくれるのは淀川長治しかいない。多分、その頃から、映像に写されないものを見る眼を、持つ事が出来たのだと思う。

 アメリカの恥部、それはケネディ大統領暗殺にも現れている。日米衛星中継の最初の報道がこの事件だったことは未だに忘れられない。なぜ、その真相が解明されないかを探って行けばいくほど、人種差別と偏見がものすごく、南部は殆ど無法地帯だということが、戦慄を覚えるほどに感じてくる。
 
 しかし、アメリカは変わらなくてはならない。そのことに、ようやくアメリカ国民が気がつき始めた。アメリカは異国の人民をどれだけ殺してきただろうか。国内で許されてきただけ、殺しまくってきたのだ。そのことを教えてくれたのがウサーマ・ビン=ラーディンである。テキサスのブッシュが墓穴を掘ったのだ。

 本当は、いままでアメリカを支えてきた人々というのは、堪え難きを堪え、忍び難きを忍んでいた、差別を受けて蔑視されてきた人々なのだ。それが、今度の選挙で報われる事を祈るばかりである。
by antsuan | 2008-10-30 15:04 | 政治・経済 | Comments(6)

涙腺軟弱症が進んできました


 重症の涙腺軟弱症の方のために、今日の讀売新聞朝刊の編集手帳を写して読みやすく致しました。

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  息を吹きかけられた言葉。

  そういうような言葉を、分かるような人間になりたいものだ。
by antsuan | 2008-10-30 08:04 | 文学・教育・科学・医療 | Comments(4)

スペイン料理

 新潟の親戚から、新米やら柿やらいろいろな季節のものをいただきました。育ち盛り食べ盛りの子供たちがいるので大助かりです。ところが、今年はなんとそれだけではなく、スペイン旅行のお土産まで入っていました。

 スペイン語なので、よく分からないのですが、パエリャの素のようです。日本語の作り方まで挿んであって、さっそく作って食べてみました。ちょっとご飯が柔らかく水っぽかったのですが、日本のお米ではしかたがないのかも知れません。
 
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 ところが、もう一つ調味料みたいなものをいただいたのですが、これは何に使うのか分からず、そのままにしてあります。何方か教えていただけませんか。
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by antsuan | 2008-10-29 22:02 | 身の回り・思い出 | Comments(10)

「イチゴ白書」を知らない





 仕事が終わって車で帰る道は二通りある。山手回りと海岸回りだ。山手回りは近いが暗くて寂しいので、燃費のことを気にするようになってからは殆ど使っていない。しかし昨日は違った。車が夜露に濡れていて窓の外がよく見えない。何となく不安になって、早く帰れる道を選ぶ事にした。
 
 iPodをカーラジオに繋いでお気に入りの曲を聴く。「『イチゴ白書』をもう一度」が流れてきた。ヘアピンカーブのコーナーだ。オレはアクセルを吹かした。軽く身体が押し付けられ、車は加速して行く。バンバンだかビリーバンバンだかの曲だった。オレが二十五歳の時の曲だ。反戦フォークしか興味のないオレには関係ない。恋もした事がなければ、もちろん失恋した事もない。だから、こんな曲なんてつまらない。ただ、坂道を登って行くには妙にテンポが合っているような気がする。

 今度のコーナーを大きく右に曲がると、道はまっすぐの一寸急な上り坂になる。またアクセルをぐっと踏み込んだ。と、急に身体が軽くなった。坂を登るタイヤの抵抗が感じられない。ハッと思うと道がない。急ブレーキをかけたがブレーキの感覚もない。スーッと異次元の世界に入ったようだ。


 また現れた、夜叉だ。

 くそーっ、今度こそやっつけてやる。魑魅魍魎のこいつらをやっつけてやる。それがオレの役目だ。オレがこの世に生まれてきたのは、お前達を退治するためなんだ。

 オレは刀を抜いた。夜叉は現れては消え、また現れる。一歩踏み込む、刀を一閃する。手応えがあった。夜叉は動かない。動かないがこちらも動けない。切ったはずなのだが、夜叉の衣に乱れもない。オレはぐっと夜叉を睨んだ。向こうもオレを見つめている。

 と、夜叉の顔は仮面だった。とうとう正体を現したな。オレは刀を握り直し再び睨み返した。が、しかし、仮面の中の顔から涙が流れている。そんなはずはない。しかし、あの目は涙で光っている。

 えぇーーいっ。邪念を振り払うべく、夜叉の前で空を切った。と、夜叉はスーッと消えた。あたりは薄が騒めいているだけだ。冷たい風だった。あたりを一回りし、空を切ったあたりを見ると、扇が落ちている。

 広げてみると、なにも描かれていない真っ白な扇だった。真っ白だったが、一点だけ涙で濡れたようにシミがあった。そんなはずはない、オレは怒り狂って、その扇で薄の穂を振り払った。するとどうだろう。真っ白な扇に、ぽつ、ぽつっと、また涙の跡のようなシミが増えていくではないか。

 オレは狼狽した。そんなはずはない。オレが闘っているのは悪魔なのだ。鬼どもなのだ。オレは扇を放り投げた。

 それはひらりと一舞いすると、すーっと煙になり、天女が現れた。

 「 お前の闘うのは悪であり、人ではありませぬ 」 天女は云った。
 「 なにーっ、そんなことは分かっておるわっ 」
 「 それならば、何故そのような武器を使うのじゃ 」
 「 えっ、では何を使えと 」
 「 お前が今見たものを使いなさい 」

 そう云うと、また天女は煙のようになり、こんどは淡雪がぱらぱらと降ってきた。淡雪は、光り輝く刀について解け、小さな水玉になった。あの仮面の奥の目に光った涙のように。


 パパパーッ。後ろから急に警笛を鳴らされた。見ると目の前の信号が青になっている。オレは慌ててギァーを入れ発進した。

 いつもの道だ。しかし、曲はいつの間にか「白いブランコ」になっていた。


by antsuan | 2008-10-29 09:17 | 身の回り・思い出 | Comments(6)

お産ルネッサンス

 今日、平成二十年十月二十八日の讀売新聞朝刊の記事です。

ようやく、マスメディアも重い腰を持ち上げて、問題提議をしてきたというところでしょうか。

  新聞記事欄をクリックすると画面が大きくなって読みやすくなります。
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by antsuan | 2008-10-28 08:06 | 文学・教育・科学・医療 | Comments(13)

灰色の夕暮れ

 昨日は、ここ葉山では午後から風が強く荒れ模様となりましたが、遠くに富士山が見える、冬近しを思わせる景色でした。
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by antsuan | 2008-10-27 11:40 | 自然・ブルーウォーター・競技 | Comments(4)

無線LANと携帯、どちらも手に負えない


 我が家でも息子どもがパソコンを使うようになって、インターネットの接続を無線LANにしております。子供たちはユーチューブなどの動画や音楽配信をどんどん取り込むので、ますます混み合って電送スピードが遅くなってしまいました。

 そこで子供のLAN配線を切ったら、こっそり親の携帯を使って音楽などを取り込んだらしく、携帯の電話料を見て吃驚。こりゃ駄目だと思って、子供のパソコン用に高速無線LANの受信機を買ってあげたのですが、そこでもまたトラブルが。

 一寸専門的になりますが、ルーターとハブの違いに気がつかず、パソコン側のインターネット設定を変えてしまったために、どうやら、プログラムをおかしくしてしまったようです。うまくいかないので、無線LANの親機の初期設定を変えてしまったり、ウイルスソフトを使ってみたりしていたら、とうとう有線のLANまで繋がらなくなってしまいました。

 かれこれもう二週間ぐらいになるでしょうか、家に帰るたびに設定のやり直しをしていて、疲れを癒すどころか溜まる一方です。私の頭も少し冷やす必要がありそうです。ヤレヤレ。
by antsuan | 2008-10-27 09:52 | 情報通信・パソコン | Comments(8)

女心と秋の空 (反省と言い訳の考察)


 雨と涙の違いが分かりませんでした。

 以前の「箪笥のおかげ」では、いろいろなことを言いたかったので、指摘を受けた通り、焦点がぼけてしまいました。もう一つ議論したかったことは「女性への配慮」のことです。ですから、当然あのようなことを書いたら女性が怒ることは計算のうちだったのです。つまり確信犯と云うヤツです。しかし、怒らせるつもりだったけれども、悲しませる気は毛頭ありませんでした。(毛なんてもうとっくにありませんけれどね)

 ところが悲しいと言われて、あの人の涙顔を思い浮かべたら争う気力がいっぺんに失せちゃいました。で、白旗を揚げたのですが、やっぱりこれも言っておきたいなぁと思って、ここに書き足します。

 皆さん女性の方は、私に「女性の気持ちが分かっていない、いろんな女性がいるんだから配慮しなさいよ。そう言われて傷つく女性もいるんですよ」と、おっしゃっていますが、「違いますよ。女性への配慮が欠けているのは女性なんですよ」と云いたいのです。

 男は、女性が百歳になっても女性は女性だと思っています。母親を女性じゃないなんて考える男はいませんよ。ところが、女性は「もうわたし女じゃないの」とか、「とうとう女でなくなっちゃった」とか、わりと人前で言います。おかしいじゃないですか。

 ゲイは女心を持っているから男じゃありません女なのです。「問われし人の知能技術」にも書きましたが、日本人の男が、料亭の芸者や銀座のバーのホステスに会いに行くのは、女性機能があるからでも、女性の能力が優っているからでもありません。女心の豊かな人だから逢いに行くのです。

 ですから、女心を持っている人は、どんなに年取っても、手術をして生理機能を失っても「わたしは女です」と毅然として言ってほしいのです。絶対に言うべきなのではないでしょうか。女性の方こそ、雌の機能を有しているかどうかを気にし、そのことで、女性を差別しているじゃないですか。全く「女性への配慮」が欠けていると思います。女心があれば、どんな身体になろうとも「おんな」と言うべきです。私はそう思うのです。

 そんな論争を女性に挑もうと思ったのですが、やっぱり一粒でも涙にはかなわん。
by antsuan | 2008-10-26 05:44 | 身の回り・思い出 | Comments(32)

箪笥のおかげ  (終章)


妊婦受け入れ拒否 都内も産科・救急医不足
2008年10月23日(木)3時31分配信 産経新聞

 都立墨東病院は、胎児異常や切迫流産などリスクの高い妊娠に高度医療を提供する「総合周産期母子医療センター」の指定を受けていた。全国74の指定病院のうち都内に9つのセンターがあるなど、地方に比べて医師数が多く、医療体制が整っているはずの都心部でも、受け入れ拒否による妊婦死亡という最悪の事態を防げなかった。専門家は背景に、医師不足などが原因で緊急時に十分な医療が提供できなくなっている事態が都市部でも例外でなくなっていると指摘する。
 総務省消防庁が今年3月にまとめた調査によると、平成19年に救急搬送されたケースは約41万1000件。このうち医療機関に4回以上の照会をした上で搬送先が決まったケースが1万4387件。都内は特に深刻で、11回以上照会したケースは全体の約6割に当たる614件に上った。
 いわゆる「たらい回し」の背景にあるのが医師不足だ。中でも、医師にとって事故の際の訴訟リスクが高く、勤務時間が不規則な産科医と救急医は他の診療科目と比べても、医師不足が深刻化。特に産科医は18年末で10年前に比べて1割減の1万74人となっている。
 日本産科婦人科学会常務理事の岡井崇昭和大教授は「東京は地方に比べて恵まれてはいるが、どこも医師不足などの影響で、産科医はギリギリの状態」と強調。「医師が確保できず十分な医療が提供できない状況は増えており、高度な医療が提供できるセンターもその影響が出た」と指摘する。
 奈良県で昨年8月、妊婦が複数の医療機関から受け入れを拒否され死産した問題を受け、厚労省では同センター拡充など周産期医療の強化を進めているが、即効性のある対策はなく、悲劇が繰り返された格好だ。

         *      *      *


 此の度、「箪笥のおかげ」における過激な発言で、女性の皆様には大変不愉快な思いをさせてしまい、ここにお詫び申し上げます。

 さて、昔から「出産(分娩)は死の危険が伴う生理作用」である事はよく知られているところです。ですから、すべての女性は、そのしっかりとした認識と覚悟が必要です。

 しかしながら、現代においては、助産婦や産科医師に対して百パーセントの安全を要求し、一度出産事故が起きると、この第三者である助産婦や産科医師の責任を追及します。また、医師を絶対視する余り、妊産婦は、産婆さんや助産婦さんを軽視する傾向にあります。

 当然、助産婦や産婆さんの成り手が無くなり、つづいて産科医師も減り、上記新聞記事にありますように、我が国の産科医療の崩壊は目を覆うばかりとなりました。

 これは、出産のための正しい助言と手助けをする産婆さんを、医師と同等の扱いをしなかった女性にも責任があるのではないかと考えるのです。行政の問題にする、つまり、他人事のように考える姿勢に問題があるのではないかと思うのです。現場での対応がどうあるべきか、妊産婦だけでなくすべての女性は、もっと真剣に考えないといけないと思います。

 人間以外の野生のほ乳動物において、雌は自力で普通に出産します。結局のところ人間はだんだん不健康になってきたのではないでしょうか。

 その問題をもう一度問い直し、また、産婆さんの復権を図る事によって、女性が医療技術に頼る事なく、健康的な出産を心がけるようにしなければ、現在の悲劇は解消されないと危惧を抱く此頃です。


 
 
by antsuan | 2008-10-25 12:19 | 文学・教育・科学・医療 | Comments(12)