あんつぁんの風の吹くまま

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自分と向き合う


 どうして人は悪の道を突き進み凶悪な犯罪を起こすのか。取り調べ官によると犯罪者はみな自分のやった行為を正当化すると云う。そこから考えられるのは、甘えであり自分が可愛いからと云う動機である。

 しかし本当にそうなのだろうか、違うと思うのだ。逆に、自分が自分を見捨ててしまうからではないだろうか。本能に委ねて自分と云う人間性を自らが放棄してしまうのではないか。現代社会を生きて行く上で、自分と云う人間が社会に埋没してしまい、自分自身でも己を見失ってしまうのではないかと考えるのだ。

 精神状態が不安定になり自分を見失っている時に、マスメディアから垂れ流される極悪な映像、たとえば人殺し、強姦、虐待などの場面を観て、その映像を真似るのは他人と同じ事をするのとなんら代わらないと思う。

 正直いって私自身もインターネットでいかがわしい映像を時々観る。しかし、この頃のものは酷過ぎる。裏ビデオの方がはるかに健全だと思うほど、報道された暴力事件とそっくりの強姦、虐待映像がいとも簡単に見られるのだ。ホラー映画も然り。

 そのような映像を自己の確立していない若い時に観れば、当然、人間性が失われ自分自身を見詰める事すら出来なくなるだろう。そして、なおかつ理性を取り戻した時には絶望的になり自暴自棄になってより兇悪な犯罪を犯すか、または自らの命を絶つ事を選んでしまうのではないだろうか。

 これは村人生活@スペインの心臓を貫かれてへのトラックバックです。
by antsuan | 2007-05-31 08:18 | 文学・教育・科学・医療 | Comments(8)

操り人形の死


 リーダー(指導者)を人工的に(教育機関で)作ることは出来ないのだ。本来、陸軍大学校は参謀養成所であり指揮官養成のための機関ではなかったが、中途半端な指揮官意識を持った参謀を数多く養成してしまい、参謀領分と指揮官領分が曖昧なまま、指揮官気取りの参謀が暴走してしまった。日本型組織の失敗はここに凝縮されている。

 今の日本も、大臣を差し置いて省庁の局長が省令や政令を作り、都道府県知事を無視して地方自治体の関連部署に指令を出している現実をご存知だろうか。大臣や知事はそれを後で追認し、責任だけをとる操り人形になってしまっている。国家を破滅させた、あの司令官を差し置いて参謀が軍を差配する『幕僚統帥』の轍を再び踏んでいるのだ。

 これを改めさせるには、大臣が人事権をしっかりと握り、官僚から指揮権を取り戻さねばならない。だから、大臣が自殺して喜ぶのは腐敗した官僚機構だろう。
by antsuan | 2007-05-29 19:40 | 政治・経済 | Comments(0)

水船だぁ



 無事、房総クルージングを終えてドック入りし、船底塗料を塗りきれいにしてもらったはずの愛艇『しおかぜ』ですが、昨日子供たちと乗ろうとしてテンダーで近づいたところ喫水が下がっているのでいやな予感がしました。案の定ハッチを開けてみるとベッドのシートがぷかぷか浮いているほど浸水していました。沈まなかったのが不思議なほどの浸水です。

 悲しんでも仕方がありません。早速排水に取り掛かりましたが、こういうときに使う手動の排水ポンプもスカスカいうだけで壊れていました。幸いに釣り用のバケツがたくさんあります。長男が体を鍛えるといって一人で掻き出し始めました。私はいつも整備を依頼している葉山ヨットサービスに状況を連絡し応援を頼み、発電機と電動ポンプを持ってきてくれてようやく掻き出しましたが、まだエンジン付近の船底から漏れてきているようです。早く上架してほしいと思っていたのですが、サービスの人は浮かべておかないと原因が分からなくなると、水を掻き出しながら必死にエンジンの下を覗いています。もう一人サービスの人がやってきてようやく分かりました。冷却用の給水ホースが擦れて破けていたのです。

 原因が分かったので、テンダーで近くの葉山マリーナーに引っ張って行き上架してもらいました。真夏のような暑さの中でキャビンの中を掃除していましたが、有り難いことに子供たちはへばりながらも最後まで手伝ってくれました。

 この艇は前のオーナーが大事に乗ってくれていたからでしょう、嵐で舫いがちぎれて二度も浜に打ち上げられてもすぐに復旧した強運の船です。三男は冗談交じりに「危うく宝船になるところだったね」と言っていましたが、今回も普通のヨットだったらとっくにマストだけ顔を出して沈んでいたかも知れません。よくぞ我慢してくれたと、ますます『しおかぜ』が愛おしくなったのでした。
by antsuan | 2007-05-28 19:06 | 自然・ブルーウォーター・競技 | Comments(10)

労働の自由化を考える


 女工哀史、たこ部屋、沖仲仕など、日本のあらゆる産業が発展していく過程で労働者の待遇が犠牲になってきたことは想像に難くない。彼らの安定した生活を求めるエネルギーこそが日本をここまでにしたといって差し支えないと思う。しかしながら高度成長を果たした途端、日本には国際化の荒波が押し寄せ、企業は息つく暇もなく生き残りをかけて資本を海外に頼り日本を出ていった。

 松下電器、キヤノン、トヨタ、日産など日本が誇る一流企業はみな国際企業であり、多かれ少なかれ外国の資本が入っている。そしてこれらの企業ばかりでなく、普通の日本企業も当然ながら国際化の波を受け、産業そのものが衰退してしまったり、海外に生産工場を移して国際競争を戦っている。

 世界第二の経済力を持っている日本だが、資本の自由化についてはつい最近達成されたと云うかしぶしぶ受け入れたというところだ。次に待っているのは労働の自由化である。フィリピンなどの発展途上国からの強い要望があり、いよいよ無視できない状況になってきた。日本の行政は何をやるにしても後手後手で、国際海運事業においては、今や船長までも外国人であり労働力としての日本人は完全に駆逐されてしまっている。ではどうするか、年金、健康保険、雇用保険などの社会保険は一本化してすべて税金から賄い、低賃金でも生活できるような環境を作ることである。そうすれば労働の自由化が実施されても平気だ。また低賃金であれば我が国に工場が戻ってくるだろう。

 しかし、発展途上国の産業が未成熟であれば、劣悪な労働条件であっても職を求めて労働者はやってくるに違いない。松下幸之助は、国際企業に脱皮する模範としてオランダのフィリップスと提携した。現地に溶け込む企業の姿をそこに目ざとく見つけたのである。日本の労働市場の質を守り、国民が安定した仕事につけるようにするためには、諸外国の産業の育成が欠かせないのである。

 後藤新平が台湾統治に成功したのは公共の精神で断行したからである。いや、『公共』を創り上げたのは後藤新平であったといったほうが相応しいかも知れない。巨額の借金を残した後藤新平と、莫大な資産を残した松下幸之助とを比較するのは間違っているかも知れない。しかし時代は違っても、国際社会における公共の使命については同じ星を見ていたように思うのだ。
by antsuan | 2007-05-26 17:21 | 思想・瞑想・時代考証 | Comments(2)

椅子

 この椅子、うちの食卓で私が座っているただの椅子なんです。しかし、ビニール張りのパイプで出来たこの椅子は、日本人の体格よりかなり大きめに作られています。何故かと云うと、東京オリンピックの時に代々木に在った選手村の食堂で使われていた椅子なのです。

 すごく座りやすくて長年愛用しているのですが、この椅子にかける私の愛着をだぁれも理解してくれません。東京オリンピックの形見なんだといっても分かってくれる人は少なくなってしまいました。

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by antsuan | 2007-05-24 20:41 | 身の回り・思い出 | Comments(16)

拝啓、ハゲタカファンド様


 企業乗っ取りは経営者のリストラである。しかし本来、企業と経営者は一体であるから経営者をリストラした企業はもぬけの殻と同じで、じっさい外国においても、企業買収で大きくなった企業が発展するところは少ないようだ。その意味で、企業とは何か経営者とは何かそして資本家とは何かを今一度考え直す時期に来ているのだと思う。

 英国はサッチャー政権によるビッグバンにより金融業界が再編されて、銀行、証券業、保険業の垣根が無くなってしまった。これは起業家にとっては資金調達の自由度が増して喜ばしいことなのだけれども、資金調達方法に成熟していると云う前提が必要となり、そういうコンサルタントとか証券会社の力を借りねばならず、それがまた企業の乗っ取りを生む遠因にもなっている。

 ところが銀行からの融資と云うのは、銀行が企業の将来性に着目して投資することを意味している。したがって金融業の中でもきわめて社会主義的な投資の要素を含んでいる。『株式会社日本』が戦後に再興できたのも金融市場のおかげではなく国策銀行の融資によるものと云えるのだが、どちらにしても、企業を発展維持している経営者の社会における貢献度は、労働者とは比較にならないほど大きなものであると云いたい。

 しかし、そういう社会に貢献している企業に対して、規制をかけ許認可をちらつかせて自分たちの天下り先にしている官僚組織が幅を利かせてきている。そしてせっかくの企業を腐らせてしまっているのが今の日本の実情ではないか。ならば、そういう腐った企業の無能な経営者を追い出してくれるハゲタカファンドも案外悪くない。
by antsuan | 2007-05-23 19:06 | 政治・経済 | Comments(2)

満鉄調査部の活躍

 国会議員も列席した無宗教(実態はプロテスタントのキリスト教)なる通夜に行って、長々と弔電を読み上げる無神経さに辟易したせいもあって帰り道に本屋へ立ち寄った。特に買いたい本があったわけでも無い、週刊誌か月刊誌を買って電車の中で読もうと思っただけだ。ところが本屋の中をうろうろしていたら『満鉄調査部の軌跡』と云う本があったのでこれに決めた。

 しかし、藤原書店のこの本はなんと四千六百円もしたのだった。それで何が何でも読んでやろうと思ったのだが、大学教授の研究論文をまとめたと思われるこの本は、当然ながらサラッと読み流せるようなものでは無い。それでも各章ごとに完結しているのでつまみ読みをしてみた。

 後藤新平は児玉源太郎にこの満鉄総裁就任を請われていたのだが固辞していたのだ。しかし児玉源太郎が急死したのを聞き、遺志を継ぐ形で就任を受諾したのだった。そしてすぐに満鉄の中に調査部を設置した。それは白人国家の略奪的植民地政策とは全く別の、融和による治安の安定と発展を考えてのことだった。そのおかげで、土地の収用に関してはその地籍と所有者の特定、買収のための交渉をほとんど和解と云う形で収拾することが出来たのである。

 さらに満鉄調査部はユダヤ人問題調査もしている。そしてユダヤ人金融資本を有効に利用できると云う調査結果に基づき、帝国陸海軍は上海に彼らの活動拠点(難民キャンプ)を用意して積極的に受け入れを始めたのだった。英米金融資本を牽制する意味も含んでいたと云うから、何と云う国家的戦略に満ちた活動をしていたのだろう。

 このように、満州支配に関しては影の部分だけでなく開拓の表の部分についても見直さなければ、敗戦の本当の反省にはならない。戦後の「株式会社日本」のひな形は「満鉄」であったと云う人もいる。間違いのない指摘だと思う。
by antsuan | 2007-05-22 20:57 | 思想・瞑想・時代考証 | Comments(0)

今も昔も「幕僚統帥」の日本


 将官養成の陸大教育が昭和の日本を潰し、文官養成の東大教育が平成の日本を潰した。指揮官の領分があいまいな日本の組織は「幕僚統帥」の暴走集団になる運命をたどった。文芸春秋六月号、【昭和の陸軍 なぜ国家を破滅させたか】を読んで感じたことである。

 実戦での経験がなくなった彼らは、失敗のない者が勝ち残る椅子取りゲームのような集団であり、官僚主義は将帥潰しである。指揮官としての責任を持たない幕僚が命令を出し、大臣としての責任を持たない官僚が法律を作る。このような不完全な議会制民主主義は、最終的に君主たる国民に責任が負荷されることを明確にしているために、健全な民主主義と唱えられているが大間違いである。

 戦前も現在においても議員内閣制度は官僚主義の温床であり、責任をもつ指導者が総理大臣にならない、真のリーダーシップを持つ者を変人として排除しようとする国家破滅のための制度と云える。

 その意味で、日本国民が自ら憲法を改正し"民主が即ち君主"であることを明確にしないのならば、米国の理不尽なまでの新自由主義的要求を支持する。その理由はと問われれば、役人に食いつぶされるよりはマシだと答えたい。
by antsuan | 2007-05-21 21:59 | 政治・経済 | Comments(0)

梅の実

 昨日は大潮で、磯は海の幸を求めて多くの人で賑わっていましたが、今日もすごくいい天気、本当にほんとうに五月晴れの良い天気になりました。本来ならば海にそそくさと出かけてしまうところなのですが、庭に出で家庭サービスです。ま、ちょっとした心境の変化なんですが、倍賞千恵子の叙情歌集を聴いて、幸せを噛み締めていたくなったと云うところでしょうか。
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by antsuan | 2007-05-20 11:13 | 身の回り・思い出 | Comments(12)

皐月の森戸の風景

穏やかな日の海岸の風景
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森戸神社の夕日を展望出来る絶好の場所にはこの人の碑があります。

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by antsuan | 2007-05-19 22:00 | 自然・ブルーウォーター・競技 | Comments(0)