あんつぁんの風の吹くまま

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宗教学者の話

 NHKのラジオに宗教学者の山折哲雄氏が出演して、イジメや自殺の問題について語っていたのを聞いた。

 つい数十年前までは、日本は人生五〇年の時代で、それは生と死が隣り合わせである事を意味していたが、しかし今は人生八〇年になり、死を見詰める仏壇、神棚、十字架が家の中から消えて死は隣り合わせではなくなった。それが人間の親子関係、師弟関係を軽視することになり、そういった垂直関係から、同僚、友達関係と云う水平関係の重視と云う現象を生じ、それが親殺し、子殺し、自殺の原因になっているという話だった。

 寺の除夜の鐘を聞き神社へお参りする日本人は祈りを忘れている訳ではない。もう一度死を見詰めなおし、「命を大切に」ではなく「殺してはいけない」とはっきり言うべきなのだ。そして、前世、現世、来世の、神と人と仏の連続性に平和がある事を見つけ出した、日本人の本来の生き方を取り戻す必要があるようだ。
by antsuan | 2006-12-30 23:42 | 思想・瞑想・時代考証 | Comments(2)

イチローと衣笠選手

 先日たまたま職場の食堂でテレビを見た。みのもんたの番組で、広島東洋カープの名選手だった衣笠祥雄さんが出演していたのでつい観てしまった。話題は春に行われたワールドベースボールクラシックのことだ。あのイチロー選手の闘志を日本の大和魂と重ね合わせて観た観客は少なくないだろう。

 しかし、混血の衣笠選手も現役時代は静かな闘志を漲らせていたのを私は忘れない。あの頃の広島の選手は皆そうだった。百万都市に満たない一地方の野球チームが大都市の名門チームを相手に戦う心意気が、私の広島びいきになった由縁だ。

 今年は皇室典範改正問題や小泉首相の靖国参拝だけでなく、王監督やイチロー選手のおかげで日本を強く意識した年になった。そしてそれは民族愛ではなく、郷土愛、祖国愛の復活に繋がっていったと思う。グローバルスタンダードが虚構であったことを知ることが出来た一年だった。
by antsuan | 2006-12-29 12:38 | 思想・瞑想・時代考証 | Comments(2)

社会を支える個人事業主がいなくなる


 江ノ島の湘南港[今日の江ノ島]によると、23メートル以上の西南西の風が吹いている。雲一つない青空、気温も14度もあって冬らしからぬ陽気だ。

 さて今年も残すところ後数日となった。年越しの目処が立って気が緩んだせいか鼻風邪を引いてしまった。会計事務所の税理士さんが、「経営者は寝ても覚めても仕事のことが頭にあって気を休めることが出来ない、せめて身体だけは休めるようにして下さい」と、あり難いことを言ってくれた。

 経営者でなくても本当の仕事人は気を休めることは出来ない。ところがそんなことはお構いなしに、労働者の権利を高らかに叫び、労働基本法を守れもしない水準まで引き上げ、労働見本法になっているのをご存知だろうか。知らないうちに共産主義思想にどっぷり浸かった法律ができ上がっている。労働省のお膝元である職安で、人材派遣法に触れる職員の採用をしていたという報道もあった。

 今年の春、就業規則を改定し、それを労働基準監督署に持っていったら、二三不適切なところがあるといわれ受理されなかったのでそのままにしてある。その時に、それではうちと同じ病院業の就業規則のひな形を見せてくれと言ったところ、そういうひな形はないが同じく職員が夜勤をする旅館業のひな形をやるからそれを参考にしろと言う。

 冗談じゃない、公的な病院がワンサカあるのに、病院管理に関する本だって沢山あるのに、病院用の就業規則のひな形を作らないで行政指導などできる訳がないだろう。はっきり云えば、就業規則のひな形を作れないほどに、国公立病院においても労働基準法を守っていない。だから、この頃の一部の怠け者の医師や看護師はこの労働基準法を盾に仕事をしない。これでは救急医療など出来っこないに決まっている。

 現実的なことを考えれば、労働者の人権は個人事業主の人権と同じであるべきだ。それ以下でもそれ以上であっても法の下では平等と言えないだろう。町工場や商店の個人事業主の人権を労働者のそれより軽んじている労働基準法は共産主義思想以外の何物でもない。
by antsuan | 2006-12-28 17:10 | 政治・経済 | Comments(2)

望 郷

 若い頃はフランスという国が嫌いだった。なよなよした女っぽいだらしない感じがして好きではなかった。

 ところが、作家なだいなだの奥さんがフランス人だと知って少し関心を持つようになる。来日した時のあるハプニングが面白い。フランスではマスクをするということは何かを拒否することを意味していて、日本みたいに風邪を引くとマスクをするという習慣がない。それで、なだいなだの奥さんがフランス語の講師を引き受けて初めて教室に入った時に吃驚してしまったのだそうだ。多くの生徒がマスクをしているのを見て、講師としての自分を拒否していると勘違いしてしまい、マスクをしていない生徒を指しまくり講義をしたという話。

 その頃、シルビィ・バルタンのフレンチポップス『アイドルを探せ』も流行った。徐々にフランスに関心を持つようになって、大学ではフランス文学の講座を選んだ。忘れられないのは、モーパッサンの『脂肪の塊』を読んだ時だ。ピンと来た、あのジョン・フォード監督の名画『駅馬車』のオリジナルだと。これで謎が解けた、西部劇らしからぬ『駅馬車の』の秘密を。天地がひっくり返るほどのショック、アメリカ映画の原作がフランス文学だったとは。

 フランスを意識して初めてみた映画は『男と女』で、音楽だけでなく映像も素晴らしい。そして極め付きはジャン・ギャバンの『望郷』をNHKテレビで観た時だった。なんと、母が手を休めて一緒に観て解説してくれたのだ。

 母の娘時代を想像しながら何となく女心というものが分かって来たのは、ようやくというか、その頃だったと思う。
by antsuan | 2006-12-26 18:37 | 身の回り・思い出 | Comments(4)

星条旗の星

 イーストウッド監督の映画「父親たちの星条旗」、戦争礼賛ではない戦争映画、米国人はこの映画をどんな想いで観るのだろう。この頃の米国海軍は馬鹿でかい星条旗を掲げることがある。そんなことをするぐらいならば航空機のように船体に馬鹿でかく星条旗を描けばよいだろうにと思ってしまう。

 あの国旗に掲げられた星の数は現在の州の数であり、ストライプは独立当初の入植地の数である。米国の真の平和主義者は、あの星の数がそのまま侵略した地域の数であることを知っている。アメリカ原住民から奪い、メキシコから奪い、ハワイ王国から奪った地域を表しているのだ。

 であるからして、平和の象徴として自由の象徴としてあの旗を使うことは相応しくない、残念ながら侵略者の象徴以外の何物でもないのだ。そのことに米国人が気付く時はやって来るだろうか。
by antsuan | 2006-12-25 18:36 | 思想・瞑想・時代考証 | Comments(2)

おお 夫婦!

 時々、ごはん亭の弁当が食べたくなってわざわざ駅前の店まで買いに行く。結婚して二人目が生まれるまではカミさんが弁当を作ってくれたけれども、それも昔のこと、今は子供のおかずが残っている時ぐらいしか作ってくれない。それでいつしかごはん亭に足繁く通い、今では黙っていても大盛りにしてくれる。

 そんなことはどうでもよかった。その店の途中に本屋さんがあって、今回は文芸春秋特別版、「ああ、結婚 おお、夫婦」を思わず買ってしまった。ぺらぺら捲ってみると、妻への詫び状のコラムに、先日亡くなった青島幸男の言葉があった。

 死期を悟ったときに書いたと思われる、「だから、その席(金婚式)で私はみんなを前にして言いたいんだ。『私はママを最大限に愛している』と。」の、最後の文章に思わず胸が熱くなってしまった。

 私も、私の我が侭を許してくれる妻には感謝の言葉もないが、ひょっとしたらぽっくり逝ってしまってみんなの前でそれを言いそびれてしまうかも知れない不安がある。という訳で、時々このブログにノロケを書いて妻への感謝状に替えたいと思っている。
by antsuan | 2006-12-25 14:23 | 身の回り・思い出 | Comments(3)

クリスマスプレゼントは誰のもの

 朝から家内と長男は出かけて居らず、クリスマスケーキは昨夜のうちに食べてしまったので、今日は年賀状書きをしようと思ったのですが、どっこい三男にクリスマスプレゼントをせがまれ、横浜の"トイザらス"まで出かけてきました。

 次男にはプレゼントは無いのを分かっていながらついて来ます。案の定、自分がほしいものを三男のプレゼントにしようと云う魂胆です。本当にこの二人は好いコンビで憎たらしいのですが憎めません。車の中でも賑やかです。

 三男はまんまとチイ兄ちゃんの策に嵌まってしまいました。でもさすが弟思いのお兄ちゃん、その分ちゃんと弟の面倒を見てくれます。
by antsuan | 2006-12-24 23:19 | 身の回り・思い出 | Comments(4)

横須賀海軍基地のイルミネーション

 日本でもクリスマスシーズンのイルミネーションは当たり前になってきましたが、横須賀にある米海軍基地のイルミネーションは昔からありました。海上自衛隊の潜水艦もイルミネーションを施していましたが、海上自衛隊基地の艦船はまだ飾っていませんでした。ただ、正月には飾ると思います。
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by antsuan | 2006-12-23 19:39 | 自然・ブルーウォーター・競技 | Comments(2)

恩師のこと

 年賀状を書くたびに恩師のことを思い出すのはみな同じではないだろうか。嬉しいことに私の三人の恩師はお元気だ。小学校時代の恩師はいまだに現役なのだが、今年度をもって退官するとのお知らせを受けた。思えばこの小学校が私と家内との赤い糸だった訳で、それだけに感慨が深い。

 小さい時から自分は目立たない方の生徒だと思っていたのだが、先生始めみんな憶えて居てくれる。何故か。別に頭が良かったわけでもないし、いたずらっ子だった訳でもない、母譲りで色が白かったのだ。色白といわれる女の子よりも肌が白かった。自分では全然そんなことを意識していなくても嫌というほど言われて、それが私のコンプレックスになっていた。

 きっと、恩師も色の白かった男の子というぐらいにしか覚えてくれていなかったと思うのだが、その男の先生は、大学を出てすぐに私達のクラス担任をされたので、何をするにもフレッシュさが子供の心を引きつけた。黒板消しを扉に挟んだり、教壇の引き出しに死んだ蛇を入れておいたり、その度に驚く先生の姿を面白がった。そうして卒業式の時、その新米先生の目に涙が浮かんでいたのを私達卒業生は見逃さなかった。

 私達一人一人が恩師にとって特別の生徒だったのだ。
by antsuan | 2006-12-22 12:12 | 身の回り・思い出 | Comments(4)

安倍首相の印象

臨時国会が終わって記者会見をした安倍首相の印象。
 簡単に云うと昔の自民党に戻ってしまった感じ。小泉さんがせっかくぶち壊してくれたのに、元通りに復元するなんてバカなことをしている。これではもう先が見えている。ま、民主党も壊し屋小沢が仲良し小沢さんになり、似たようなことをしているのでしばらくは安泰だろうけれども、日本の将来を考えると非常に暗い。

 北朝鮮問題一つ解決できない今の米国との安全保障条約の賞味期限は、とっくに切れていることを国民は気が付き始めている。問題はこれからの日本をどうするかの国家戦略にかかっているのだ。米国の帝国主義とひきつづき協調していくのか、または共産主義国家に妥協するのか、それとも独自の民主主義国家を守っていくのか。美しい日本なんて云う中身のない目標を掲げたところで、大計どころか計画にもならない。

 平和な社会を築いた日本のこれから歩むべき道は、「高貴なる民主主義」の確立しかない。それは「武士道」であり「粋」の精神である。卑怯をわきまえ、恥を知る文化の民主的確立である。そのためには国民一人一人が自らを律しなければならない。もう他国のまねでは生きていけないのだ。

 そのような大計に立てば、日米安保の束縛から逃れるために憲法改正が急務なのは自明だろう。しかも米国やチャイナが身動きできない今がチャンスなのに五年もかけていたらそのチャンスを逃してしまう。その後は憲法改正の内容にもよるが、日本は歴史ある国家と同盟を結んだほうがよい。高貴なる精神を理解しあえる国家との連携が必要なのだ。

 小泉さんに代わる戦国時代の政治家は出てこないのだろうか。
by antsuan | 2006-12-20 17:46 | 政治・経済 | Comments(2)