あんつぁんの風の吹くまま

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カテゴリ:政治・経済( 622 )

まあるいお月さま

 バス停に立って空を見上げると、雲の切れ間からまあるいお月さまが顔を覗かせている。仕事の方もようやく一息つく事が出来そうだ。今回の危機は航行中に突風が吹いて帆が破けてしまったヨットのような状態だった。幸いにマストは折れず破けた帆を急いで下ろして、代りの小さな帆を素早く取りつけ事無きを得た。

 自分でも吃驚する程、冷静沈着に動く事が出来た。職員が私を信頼してくれて各々の持ち場をしっかり守ってくれたお陰でもある。有り難い事だ。こういう時にキチッと舵取りが出来なかったら経営者の資格がない。ブログにうつつを抜かしていたからだと後ろ指を指されていたところだろう。

 日本も北朝鮮のミサイル危機を見事に乗り切った。外交と云う言葉でやる戦争に初めて勝利したのだ。驚いた事に、日本は国連に加盟して五十年以上も経つのに、今まで一度も自ら安保理決議案を提出した事がなかったらしい。今回の対北朝鮮制裁決議案が初のケースだと云う。今までいかに自主外交をして来なかったと云う証拠だろう。

 役人から外交を取り上げたからこそ出来た小泉さんの功績である。思えば、戦前も戦後も日本がおかしくなった原因は、外交と云う政治問題を外務省の官僚に任せてしまった事にある。しかも今回は米国に主導権を委ねるのではなく、日本政府がこの決議案を頑なに押し続けた事にある。米国が前に出て来なかったことで北朝鮮のもくろみは完全に崩れ、チャイナもロシアも拒否権発動の裏取引が出来ず賛成せざるを得なかったのだ。

 戦後六十年経ってようやく言葉での戦争に勝利したのだ。しかしこれで靖国神社が本能寺になる危険性は非常に高くなったように思える。
by antsuan | 2006-08-09 23:55 | 政治・経済 | Trackback | Comments(6)

国民(市民)代表訴訟は可能か

 ライブドアの粉飾決算で株主に損害を与えたとして株主代表訴訟がなされ、場合によっては監査法人までその責任が嫁せられるような商法ではなく会社法に、この度法律が改正されている事をご存知だろうか。そこまで厳しくなったのはやはり、取締役などの経営者だけでなく監督責任者までもが馴れ合いになって不祥事を起こす事があるからであろう。

 知らなかったが、この代表訴訟は日本においては昭和二十五年に既に商法に規定されているものらしい。そして商法の規定から会社法の規定に改正されるにあたって、企業統治(コーポレートガバナンス)とか、法令遵守経営(コンプライアンス)などをうるさく論議されるようになってきた訳だ。

 しかし考えてみれば、企業統治とか法令遵守経営とかは官制法人にも当てはまるはずだ。国立であろうと公立であろうと財団であろうと、法人であれば会社法が適用されてしかるべきだ。

 そしてそれらの法人の出資者は明らかに国民(市民)である。ならば国公立法人に天下って随意契約やいい加減な発注をしてその法人に損害を与えた理事長なり役員には、国民(市民)代表訴訟を起こして損害賠償請求を起こす事も可能ではないかと考えるがいかがなものであろう。
by antsuan | 2006-07-31 16:49 | 政治・経済 | Trackback | Comments(8)

資格の更新制度を考える

 最近、いろいろな国家資格に更新制度を導入する事ついて論議を呼んでいます。医師免許、一級建築士免許などです。けっこうな事だと思いますが、まずは最初に公務員資格の更新制度を設けてからにしてもらいましょうか。現在の許認可権を振りかざすやり方は法治国家には相応しくありませんから。

 一つは何をするにも免許が必要な今の制度に疑問を感じるのですが、それも以前にも述べた官尊民卑の現れだと思うのです。堺屋太一氏なども提唱していますが、それを改めるためには公務員の任期を定めて更新制度を導入するのがけっこう効果的だと思うのです。今はどうだか分かりませんが、自衛隊員の兵士は任期がありました。下士官にも任期があったと思います。裁判官にも任期の更新制度があります。ならば当然公務員にも任期があってしかるべきです。それによって文民統制の効力を高める事が出来るのではないでしょうか。
by antsuan | 2006-07-25 10:16 | 政治・経済 | Trackback(1) | Comments(5)

「民尊官卑」を声高に!!

 自民党の総裁選挙が面白くなってきたと思ったら、福田さんが立候補を辞退するとの発表があって、安倍さんの独走が濃厚になってきてしまった。小泉劇場最終幕のどんでん返しは無いのだろうか。だが、敵が動くとしたらこれからだと思うのだ。安倍氏は脇が甘いと言われているので油断すると足下をすくわれる可能性は残っている。

 しかし福田さんは立派ですねぇー。天皇を政治的に利用する事の問題を身をもって防いだのですから。

            *   *   *

 「かんそんみんぴ」と打ち込むと「官尊民卑」ときちっと変換してくれるのに「みんそんかんぴ」と打ち込んでも「民尊官卑」とは変換されない。この私のワープロソフトと同じく、政治の世界においても民主主義を声高に叫んでいる割りには全くといって好いほど我が国では官尊民卑を改めようとしないのは何故なのだろう。

 特に残念なのは「民主党」という党の名前に民主という文字を掲げている政党が、官公労などの公務員の顔をちらちらと見て行動している事だ。私は民主的自由主義社会の日本において、商店や農業漁業経営者などの個人事業主よりもサラリーマン労働者の方が優遇される労働基本法に疑問を感じている。民主とはサラリーマン労働者の事を指すのであったら、英国の政党のように労働党と称すれば良いし、現実には共産主義、社会主義そのものであって、仮面を被っているのと同じだと思う。

 その点、自民党は先の総選挙において民尊官卑的指向をはっきりさせた。特に外交面においては官僚主導をきっぱりと拒否し、国民から選ばれた総理大臣の自らの意思を明確に打ち出す行動を取った。これこそが民主主義であり、民主党は完全にお株を奪われたのである。そのことを認めようとしない小沢さんは民主党代表には相応しくないと思っている。

 民主党は「民尊官卑」を声高に叫ぶべきなのだ。
by antsuan | 2006-07-22 12:21 | 政治・経済 | Trackback | Comments(2)

小泉劇場の最終幕


 先頃、靖国神社A級戦犯合祀に昭和天皇が不快感を持っていたのではないかという宮内庁長官のメモが見付かり話題を呼んでいる。この合祀分祀問題は国内問題であって、諸外国から何かを云われて決める事ではないからして、この際、国民の間で大いに議論するべきだ。ただ外交問題に発展してしまった政治の世界にいる小泉首相としては自分の信念を貫いて欲しいと思う。

 面白くなったのは自民党の総裁選挙の行方だろう。今までダントツに先を走っていた安倍官房長官にとっては逆風になる可能性がある、総理としての力量があるかどうかこれで問われる事になると思う。
 
 小泉劇場の幕切れに大どんでん返しが待っているか、面白くなってきた。
by antsuan | 2006-07-21 07:02 | 政治・経済 | Trackback | Comments(2)

イランを甘く見たネオコン

 国連が非難決議を出して北朝鮮問題はひとまず落ち着いたようです。世界の警察的役割を自負している米国にとって、平和はその存在価値を否定してしまう事になるので悪党国家の存在が欠かせないのです。私の見るところ、北朝鮮問題を米国はチャイナに下駄を預けているように思います。日本の限定的経済制裁は最後通告になる訳でも無し、最も効果的な対抗処置であると思います。チャイナにとっては北朝鮮の扱い方を間違えると台湾問題が再燃しますから下駄を預けられる事は返って重荷になっているはずです。

 ところが、中東問題がかなり複雑になってきました。米国政権中枢部のネオコンの読み間違いによるものだと考えます。イランを甘く見過ぎたようです。イランはチャイナと違って曲がりなりにも民主主義国家です。それを米国は武力で持って核開発の阻止に乗り出そうとしています。その動きを察知したイランが中東の過激派に武器を渡してイスラエルを攻撃させているのです。

 もし、イスラエル軍にしろ米軍自身にしろ、ここでイランの核施設を攻撃したらベトナム戦争の北爆と同じ過ちを犯す事になります。何の解決にもなりません。しかし、ケネディ大統領を暗殺したジョンソン大統領と同じテキサス出身のブッシュは、愚かな選択をする可能性が十分にあります。

 その時の日本の政府の対応はどうなるのでしょうか。非常に難しい舵取りを迫られるようです。
by antsuan | 2006-07-16 23:34 | 政治・経済 | Trackback | Comments(2)

第二国連

 国際連合におけるいろいろな決議が常任理事国の拒否権にあって否決されています。こんなことは今に始まった事ではないのですが、やはりこのような茶番劇を見ていると、国際連合も賞味期限が切れてきたのではないでしょうか。

 先の「政治家の愛国心」にも書きましたが、もともと国際連合は先の大戦における戦勝国の集まり、つまり連合国会議(UN)のことであって、それを我が国は国民に「国際連合」といって誤魔化しているだけですので、実態が分かれば期待する方が馬鹿だという事になりますが。

 一部の政治家の間で第二国連を造ろうという構想があるようです。悪くない考えです。国連にこれだけ金をつぎ込んでも、真面目な話し合いどころか各国のただの罵り合いの場になっているだけですから。

 国連改革構想なんていうのを止めて、第二国連を作るぞと日本が言えば、かなり多くの国が賛同するのではないかと予想しているようです。アベちゃんは米国も着いてくるなんて言っているようですが、今の常任理事国はどうなんでしょうかね。返って着いてこない方が良かったりして。ま、国際平和の牽引役になる気構えを持った国会議員が出てきたという事は嬉しい事ではありませんか。

*これは徒然名無子アジアの緊張へのトラックバックになっております。
by antsuan | 2006-07-14 14:24 | 政治・経済 | Trackback | Comments(4)

評価するにはまだ早い

 いろんなところで小泉内閣の総括が始まっています。確かに日本の内閣としては長期政権だったので、もう終わりと考えているのでしょうが、サプライズ総理の任期は後二ヶ月もあります。その中にはサミットや八月十五日も含まれるのです。

 小泉総理は本当に運の強いお方です。辞めるぎりぎりになって北朝鮮に対する経済制裁を何処にも批判されずに決断する事が出来ました。多分、サミットでは日中首脳会談の実現も、チャイナの歩み寄りで、あると予想しています。なぜなら、北朝鮮への経済制裁をされて困るのはチャイナだからです。となれば、わざわざ八月十五日に靖国参拝をする必要はなくなるでしょう。

 これで、自民党総裁の後継者問題も靖国参拝を政治問題にせずに対応出来る事になります。去年の総選挙もサミットが終了してから動き出しました。『風林火山』の如き小泉劇場の幕はまだ下りていないのです。
by antsuan | 2006-07-13 07:18 | 政治・経済 | Trackback | Comments(0)

北朝鮮の意図するところ

 北朝鮮のミサイル問題だが、これは米国や日本への威嚇ではなく、ロシアやチャイナに対しての威嚇ではないかと考えてみてはどうだろうか。

 ロシアはオイルマネーがどんどん入ってきているから米国と歩調を合わせる必要はないけれども、チャイナは別だ。米国を怒らせたら経済はガタガタになり共産政権は一挙に崩壊してしまう。そこでチャイナは北朝鮮を植民地化し、米国に逆らわないような傀儡政権を造ろうとしているのだが、金正日は「そう言う気なら本当に戦争をおっ始めるぞ、北朝鮮が米国のものになって困るのはおまえ達チャイナやロシアじゃないのか」と、脅しているのだと思うのです。

 あのおデブさん、全然馬鹿じゃない。オイルメジャーのために戦争をおっ始めたブッシュとよく張り合っている、なかなかの悪党でっせ。日本はなるべくかかわり合いを持たない方が好い。漁夫の利を取ろうとしていると見られて嫉まれるのが落ちだ。
by antsuan | 2006-07-07 19:21 | 政治・経済 | Trackback | Comments(6)

政治家の評価

これは「重箱の隅」の時代に対するトラックバックです。

 橋本龍太郎元首相が亡くなった。橋龍の時代をどう過ごしたかによってその人それぞれの評価や思いがあるだろう。政治に大いに関心のある者としては全く評価出来ない男なのだが、それをわざわざ声高に言ってもしょうがないことだとも思う。

 しかし彼も政治家である以上、世間の評価をいかに死してからといえども避けられないことは覚悟していると思う。いや本当の政治家であれば死してからの評価を信じて大難にぶつかって行くべきなのだ。

 彼の死去に対しチャイナが哀悼の意を大きく表明した事がすべてを物語っている。彼はチャイナにそれだけ貢献したという事だ。

 政治家であろうと実業家であろうと身辺の汚いものは評価出来ない。橋龍も角栄も外国からわいろを受け取っていた。それが自分のためでなく党のためであっても国のためではなかった。女関係も政治にからむ後ろめたいものだった。

 プロとは自らを正す者を言うのであれば、二人はとても政治のプロとは言えまい。田中角栄の時代以後だと私は感じているのだが、悪を許すあるいは目をつぶる基準がものすごく低くなってしまった。良い事をしたのだからこれぐらいの悪いことは目をつぶろう見逃してやろう。少年が犯した悪であろうと政治家が犯した悪であろうと、聖職者のちょっとした悪であろうと、悪は悪である。

 後藤田正晴氏は立派な平和主義者であった。しかしそのような彼も角栄の悪に目をつぶってしまった。赤軍派事件、学生運動などの公安、治安の不安に対処する事に頭がいっぱいだったからだろうと思うが残念だ。余談になるが、石原莞爾も後藤田氏と同じような人物ではなかったかと考えている。

 倫理的道徳的以前に法治国家の意味を成さなくした政治家は評価するどころか失格である。凶悪な少年犯罪が増えたのも、教育者や官僚がプロ意識を持たなくなったのも彼らの責任だと思う。
by antsuan | 2006-07-02 20:57 | 政治・経済 | Trackback | Comments(6)