あんつぁんの風の吹くまま

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カテゴリ:文学・教育・科学・医療( 424 )

医用画像総合展を観る

 昨日の土曜日は、神奈川県は暖かい良い天気に恵まれて、各地で花見の行楽客でにぎわった。桜木町駅も行楽客でごった返している。む、そういえば駅名に桜の木が使われているが、ここは桜の名所だったのか。みなとみらいの美術館でルーブル展が始まった。その向こうのパシフィコ横浜では、2005国際医用画像総合展も開催されている。こちらもなかなかの盛況だった。
 医用画像は今やコンピューター画像と言って良いくらいに、フィルムの時代は去ろうとしている。コダックや、アグファといったフィルムメーカーも出展しているが、日本のフィルムメーカーよりも格段に影が薄くなってきた。富士フイルムはこの時代の流れを見越して、ビデオテープやデジカメなど電子部品に参入しているし、コニカミノルタは写真機器からコピー機などに移行してきている。
 展示場を回ってみると、コンピューターを使っていない機器を展示しているところはまれだし、医療画像も、画像の処理ソフトを紹介するところが増えた。最早、処理スピードが云々ということより、サーバーや他のソフトへの連携が売り物になってきている。いやはやこちらの頭も着いて行けなくなってきた。
 ここでは二つほど気に入ったものを紹介しよう。一つはシーメンス社のエッスク線管なのだが、今迄の真空管の概念をぶち破る、液体に浸したエックス線発生装置なのだ。真空にしないだけ装置の寿命が長持ちする。逆転の発想なのだろう。二つ目は東芝がMRI装置を使って、神経の伝わっているところが見られるソフトを開発した。神経が励起されているところを見られるということなのだろう。此れもすごい、そのうち神経回路の正常異常の判別も出来るようになるのではないだろうか。
 展示場を出て思うに、いよいよアトムの時代の幕開けだ。桜吹雪の花びらも、心なしかデジタルの一ビットを思わせる。 
by antsuan | 2005-04-10 07:49 | 文学・教育・科学・医療 | Comments(2)

デジタル画像診断の話

画像診断の怖い話をちょっとしてみよう。
 CTスキャナー、超音波診断装置(US)、核磁気共鳴診断装置(MRI)やCRなど、最近の医療用画像はほとんどコンピューターによるデジタル処理がされたものである。つまり、これらはデジタルカメラとPhotoshopみたいな画像処理ソフトが一緒になった装置であり、表示された画像がきれいに出てくるので、診断に最適な処理が為されていると思いがちなのだが、それは大きな間違いなのだ。実は血管を描出する方法と、臓器を表示する方法、さらに骨を映し出す方法は相当違うのであって、かなりの画像診断技術を習得した医師でないとその辺は理解すら出来ていない。
 ところが最近のマルチスライスCTスキャナーでは三次元画像までが簡単に作れるようになっているのでますます厄介なことになってきた。今までのアナログのエックス線写真は投影写真であり、いろんなものが重なった画像であることを認識して診るのが普通で、その読影技術がいるが、デジタル処理したものは必要なものだけを強調して、不要と思われるものは消してしまうことが出来ると言うか、表示しないようにしてしまうので、見たいところのすぐそばに病変があったとしても、見たいところだけが描出されて他は無視された画像が出来上がり、診断出来るわけがないのである。
 本来、そのようなことの無いように技師が最適な画像を作る努力をしているのだが、忙しい時は自動的に設定された標準的な画像しか作る暇は無いし、異常画像を見慣れていない技師にはとても最適画像と云うものを作成出来るものではない。従って、技師は未処理の生画像を数多く見て、目を肥やしていなければならないのである。
 余り怖い話を言って医療不信になられても困るので付け加えて言うと、標準的な画像診断について言えば、今までのアナログ画像より遙かに診断しやすくなっているのであって、病気の発見率は高くなっているのが事実である。
by antsuan | 2005-03-25 00:50 | 文学・教育・科学・医療 | Comments(0)

アンケートはお断わり

 NPO法人を開設して三年目になるが、めったやたらに調査やアンケートの依頼が郵便や宅急便で送られてくる。NPO法人とは正確には特定非営利活動法人というように、民間でありながら儲けを意識しない活動をする会社ということなのだ。ところがアンケートを送ってくるところというのは、国とか県のいわゆる行政機関で、それも委託先は役人の天下り先になっている何とか機構、何とか協会、何とか独立行政法人なのだ。それだけでなく、やっぱりというか当然というかアンケートの中身が全くくだらない。どうでもいいようなことを調査している。勘ぐっていえば、NPO法人を法の網から漏らさないようにするためか、その天下り先に何かを期待させるものばかりである。つまりはその天下り先機関が予算取りするための資料にするのであろう。全く人をバカにしている。行政を当てにしないで奉仕活動をしようとしているところに、税金を食い物にしているところからアンケートが来るのである。どうせ調査をするなら、社会福祉協議会や社会福祉法人などと、NPO法人とどちらがお金を使わず、地域に合った福祉活動をしているか調べてみたらいかがであろうか。昔、赤い羽根の共同募金の半分以上が人件費を含む経費に消え、問題になったことがある。乞食を三日やったらやめられないのと同じで、慈善事業で金を集めたら笑いが止まらないのだ。
 行政の外郭団体さんに言わせてもらおう。「あなた達の役目は終わりました。あとはNPO法人にお任せください」と。アンケートは何も書かずにそのまま送り返している。
by antsuan | 2005-03-17 07:35 | 文学・教育・科学・医療 | Comments(0)

科学は政治学なのだ

 あのスマトラ沖巨大地震を見れば、人間の為せる業がいかに小さいものなのか痛感できよう。環境問題、京都議定書も結構だが、我々人間がやる事はすべて地球規模からすれば誤差の範囲なのだ。排気ガス規制は確かに一部の地域の大気改善につながる、しかし三宅島の火山が一回爆発するだけで、大気の硫黄濃度は地球規模で変わってしまうのである。
 とは言え、政治家には科学の知識をもっと持ってもらいたいと思う。特に百年の大計を思うとき、科学的知識が国の進路を決める大きな要素になるはずである。では何故、日本の政治家は科学に無関心なのであろうか。それは軍事力を考えないでいられたからに違いない。科学と軍事力は密接な関係があるのは今も昔も同じことだ。海底に核ミサイルを積んだ原子力潜水艦が潜んでいるように、宇宙にも核ミサイルを積んだ人工衛星が遊弋している。科学先進国にとって日本はいつでも抹殺できる国なのだ。
 科学はどんどん発達し、人間型ロボットやクローン人間の出現もそう遠くはない。此れからも科学を支配した国が科学後進国を支配するのは間違いない。そんな時、政治家が素人判断や一部の人気取りで、科学の発展を抑えてしまうことは、国の滅亡に加担することを意味する。
by antsuan | 2005-03-16 01:17 | 文学・教育・科学・医療 | Comments(0)