あんつぁんの風の吹くまま

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2005年 07月 27日 ( 1 )

変わらぬ山河

 台風一過の今日は、葉山から見る相模湾も穏やかに波ひとつ無く、いつもなら夏の賑わいで多くの釣り船が出ているところ、避難していて一艘も見当たりません。その海の向こうには、伊豆半島の青い山脈が、更に富士山が、梺に雲をたなびかせながら、澄んだ空気の中に浮かんで見えます。

 中学生の時に読んだ「愛と死を見つめて」と云う本の中で、大阪の病院に入院している恋人へ、「一緒に富士山を見よう」と、励ましの手紙を書く場面がありますが、何時も見ている自分でさえ感動するのですから、初めて観る人はどんなに感動する事でしょう。
 
 この富士山、江戸時代の中頃までは煙を吐いていました。ですから歌に詠まれていた頃は、鹿児島の櫻山のように不死の山として恐れられていたと思います。しかし、太平洋戦争中は、高々度を飛べるB29爆撃機にとっては格好の目印となって、関東地方に爆弾の雨あられを降らせました。
 
 台風の襲来や爆撃機の襲来が遭っても変わらぬ富士の山、変わらぬ山河。無常の世界。浜辺に立って相模湾を見渡す度に、己の小ささを感じます。
by antsuan | 2005-07-27 10:07 | 身の回り・思い出 | Trackback | Comments(5)