あんつぁんの風の吹くまま

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中華思想の中の正史

 現在のチャイナや韓国の歴史教科書は明らかに「正史」作りの伝統を引き継いでいると、筑波大学院教授の古田博司氏は読売新聞の歴史教科書の問題で述べている。確かに、チャイナにおいては「正史」作りの伝統がある。其のお陰で一千年以上も前の出来事を知ることが出来るのであるが、この伝統が生まれたのは何故か。
 
 中華思想では王朝は天の命を受けて生まれ、天命にそぐわなくなると革命によって次の王朝が生まれる。だから新王朝は天命を受けた正当性のある政権であることを示すため、都合の良い歴史を作り出したのである。前王朝の記録を基に自王朝の正当性強化に役立つ部分を選びだし、都合の悪い事実は排除していく。そうして前の王朝の正史が完成すると記録は燃やされたのだ。
 
 歴史問題、教科書問題の鍵は、やはりこの正史作りの伝統、正史史観にあって、つまりはチャイナと韓国が、この中華思想とこの正史史観を捨てないかぎり、歴史問題と教科書問題は繰り返されるのだ。我々日本人は其れを覚悟しなければならない。
 
 そのような時代にそぐわない思想と伝統を捨て去ることの出来る政権がチャイナと韓国に樹立されることを日本人として望む。しかしその日が来るまでに、我々は積極的に反論し、客観的な歴史観を絶対に放棄しないようにしなければならない。友好の名の下に歴史を歪めることに手を染めるならば、それは民主主義、自由主義思想を捨てることを意味する。
 
 此れは政治問題ではなく、主義思想の問題なのだ。
by antsuan | 2005-06-17 09:51 | 思想・瞑想・時代考証 | Trackback | Comments(0)
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