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プラハでの演説に刮目せよ


 アメリカのオバマ大統領が四月五日にプラハにおいて行った演説は、唯一の被爆国である我が国に向けた反省の言葉であるにもかかわらず、そのことを明らかにしない報道界はその使命を放棄しているといっていいでしょう。
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ICNND Japan NGO Network
核不拡散・核軍縮に関する国際委員会・日本NGO市民連絡会


オバマ大統領、「核兵器のない世界」に向けて演説 Obama’s Speech for a “World Without Nuclear Weapons”
オバマ米大統領は4月5日、チェコのプラハで演説し、「核兵器のない世界」の実現に向けた目標を提示しました。「核兵器のない、平和で安全な世界を米国が追求していくことを明確に宣言する」と述べ、包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准や、兵器用核分裂性物質の生産禁止条約交渉などに取り組む意向ことを表明しました。

これに関する新聞記事は、以下のリンクからご覧になれます。

On April 5 in the Czech capital of Prague, US President Barack Obama gave a speech making clear his goal of working towards the realisation of a “world without nuclear weapons.” Stating “clearly and with conviction America’s commitment to seek the peace and security of a world without nuclear weapons,” Mr Obama elaborated on steps such as ratifying the Comprehensive Test Ban Treaty (CTBT) and negotiations for a Fissile Materials Cut-Off Treaty.

Japanese language articles relating to this speech are listed below.

オバマ大統領、核廃絶へ具体的な目標示す演説 プラハで(4月5日、朝日新聞)

オバマ大統領、核廃絶に向けた演説詳報(4月5日、朝日新聞)

「一歩も二歩も前進」オバマ「核廃絶」演説で被爆者団体(4月5日、朝日新聞)

米大統領「核兵器ない世界」呼びかけ…CTBT早期批准へ(4月5日、読売新聞)

米大統領:核廃絶へ包括戦略 「安保サミット」提案(4月5日、毎日新聞)

オバマ大統領、核廃絶に向けた青写真示す(4月5日、産経)

オバマ氏「核なき世界」へ新構想 核テロ防止へ世界サミット(4月5日、共同)

核実験禁止条約発効に努力=廃絶へ包括戦略-米大統領(4月5日、時事)

オバマ米大統領:核廃絶演説 唯一の核使用国、「道義的責任」に言及(4月7日、毎日)


このようにICNND Japan NGO Network 核不拡散・核軍縮に関する国際委員会・日本NGO市民連絡会には、各報道機関のリンク先を紹介しているのですが、どうみても、オバマ大統領が言う道義的責任の相手が明確に示されている記事はないのです。本当に不思議です。

 実は、我が国の報道業界は過去に同じ過ちを犯しています。それは解任されたマッカーサー元帥が米国議会の公聴会で述べた証言の、我が国にかかわる重要な部分に耳を塞いだのです。マッカーサー元帥はその公聴会で、「日本が戦争したのは主に自衛のためであった」と証言したのですが、その言葉の意味をことさらに無視して報道しました。

 私の記憶が正しければ、あの言葉は、東條英機が侵略戦争をした罪で起訴された極東国際軍事裁判、即ち東京裁判において、"弁護団が使った言葉"なのです。つまり、弁護団の言ったことの方が正しかったと、東京裁判を指揮した張本人が米国議会で証言したのです。

 これを無視したことによって、我が国は侵略戦争をしたという濡れ衣を掛けられ続けて来ました。谷沢永一が述べているように遅きに失した感があるにせよ、再評価するチャンスを潰そうという試みは、余りにも醜く卑しい行為であります。
by antsuan | 2009-06-11 12:17 | 政治・経済 | Comments(0)