あんつぁんの風の吹くまま

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裁判員制度に一石を投じた和歌山毒物カレー事件


 最高裁判所が、和歌山毒物カレー事件で被告の上告を棄却し死刑を確定させたことは、今後の裁判員制度のあり方を暗黙に示唆したものと考えます。
 
 しかし、逆説的にいえば、このように状況証拠だけで死刑判決を下す裁判に対する不信が、裁判員制度の導入に踏み切らせたのであって、それに気が付かない最高裁判所は愚かだといえましょう。
 
 犯行時間も特定出来ず、直接的な証拠は何一つなく、被告は全面否認したまま完全黙秘しており、動機すら解明されていないばかりか、今なお"やらせ"などが横行しているテレビ映像を証拠採用するなど、事実の検証をすることなく、およそ裁判の基本から逸脱した審理によって、推定有罪の判決が下されたのです。
 
 この事件はいろいろ考えてみますと、子供が悪戯に入れたとか、偶発的なものとも推測されます。被告本人であったとしても、本当に殺意があったことを証明出来るだけの物的証拠か科学的根拠がなければ、殺人罪で起訴してはならないはずです。

 さらに、この事件は発生した当初、食中毒や青酸中毒と判断するなど、保健所や県警の失策があり、その結果、行政側のメンツを保つための強引な捜査があったと考えて差し支えないと思います。
 
 鈴木宗男やホリエモン、最近の小沢民主党代表の秘書の逮捕など、あきらかに国の体面を保つためと思われる、魔女狩り同様の裁判の一つとして、これからの裁判員になる人は、この事件も心に留めておくのではないでしょうか。
by antsuan | 2009-04-23 23:45 | 政治・経済 | Trackback | Comments(6)
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Commented by HOOP at 2009-04-24 00:19
概ね同じように考えるのですが、二審以降に裁判員はないので、
今回の事件は、裁判員たる市民の考え方に影響したかもですが、
判例としての実効的影響については、
これまでと変わらないような気がします。
Commented by みみずすまし at 2009-04-24 00:20 x
草薙君の逮捕も釈然としないものがありません?

検察の横暴もさることながら、横暴を横暴と感じない人が多くいるのも怖いと思います。
赤紙が来るまで正義の味方と信じているのもお好きなようにではありますが、そういう単純バカが自民党に投票して、、、というのはゴメンです。
Commented by antsuan at 2009-04-24 09:28
・Hoopさん、被害者の胃の洗浄処置を早めにしていればこれほどの死者を出すことはなかったわけですから、行政側の危機管理の怠慢が騒ぎを大きくしたことに、世間の目を向けさせる判決であって然るべきではないでしょうか。
悪いヤツがいなくなれば大丈夫だと嘘をついているようなものだと考えます。

Commented by antsuan at 2009-04-24 09:29
・みみずすましさん、同感です。何か本質的なものに目を向けさせないようにしているなという気がします。 扇動されているような、キナ臭い匂いがします。
Commented by HOOP at 2009-04-25 21:07
当時全くそのように考えました。責任追求も行われましたが、いつの間にか忘れ去られてしまいましたね。
Commented by antsuan at 2009-04-25 21:43
・HOOPさん、責任のすり替えですよ。裁判員制度も同じ責任のすり替えですね。