あんつぁんの風の吹くまま

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いろいろ言いたいペイオフ解禁

 とうとう来月からペイオフ制度が実施される。日本の金融問題はこれにて一件落着と言うことなのだが、果たしてそうなるだろうか。まず解禁と言う言葉がおかしい。正確には「ペイオフ制度施行」だろう。禁止が解かれても喜ぶことではないからだ。
 次にやはり昭和大恐慌の「金解禁」とイメージをダブらせてしまう。政府はこの制度を施行するために、金融の安定化を必死になっていろいろやってきたが総ては逆効果だった。体力の無い銀行を潰したり、あるいは不良債権を早く処理させて体力のある銀行にさせようとしたが、かえって不良債権を生む結果になり、いまだに銀行の体力は弱ったままである。こんな状態でペイオフを解禁したら、取り付け騒ぎがいつ発生してもおかしくない。確かに株式市場は7000円台から、1万1000円台にまで回復したが、これは民間企業の体力がついてきただけであって銀行の体力がついて来たお陰ではない。
 それと、またまたタイミングが悪い。原油価格が高騰し円安になっている。輸入品の物価が上がるのは目に見えている。銀行に金を預ける余力など市民には無くなってしまうのだ。どんな小さな銀行でも、今度潰れたらペイオフが実施される。その時の国民の不安心理は相当なものだろう。
 最後に「ペイオフ解禁」はやっぱり国民のためにならないと言いたい。資本主義国家であり、企業が責任を負うのは銀行と言えども当然なのだが、銀行の頭取など経営者に責任を厳しく追及する制度が出来て実施してきた以上、今の段階ではペイオフは必要ないと思う。
 いよいよハイパーインフレーションの時代がやって来るかも知れない。
by antsuan | 2005-03-31 07:39 | 思想・瞑想・時代考証 | Trackback(2) | Comments(3)
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Tracked from =社説は語る= at 2005-04-01 20:59
タイトル : ペイオフ 全面凍結解除
『読売新聞(05/03/30)』 ペイオフ-金融健全化へ手綱を緩めるな 『朝日新聞(05/04/01)』 ペイオフ 備えは怠りなく 『毎日新聞(05/03/29)』 ペイオフ 平時の経済への第一歩だ 『日本経済新聞(05/03/30)』 ペイオフ解禁、銀行の“完全民営化”急げ 『産経新聞(05/04/01)』 ペイオフ解禁 二つの「責任」が問われる  ペイオフが本日より全面凍結解除されました。  破たんした金融機関からの預金払い戻し保証額は、元本1000万円とその利息...... more
Tracked from 仲町響介シェイクスピ@ at 2005-04-02 09:16
タイトル : ペイオフ解禁!?ばか!!
4月になりましたねぇ。 色々な話題の中でも、一般人の我々にも関係する大きな話題はやはり  ペイオフ解禁でしょうか? まぁ、全く預ける金も保有しないワタクシには直接は関係なんですが どうも納得出来ない制度ですねペイオフっちゅうのは・・・。 なして預けていてもほとんど金利もつかないのに、保証だけは1000万まで? 預金者の責任だけ問われるんぢゃ?? まぁ、1000万ずついくつかの銀行に振り分けて預金するのが無難なんでしょうかね・・ ちなみに全く関係ないが先日郵便局のカー...... more
Commented by ko-bar-ber at 2005-04-01 21:00
こんばんは。
TBさせていただきました。
ペイオフで特に大きな混乱はないようですね。
私もそんな大金を持っていないので…。
Commented by 右左あんつぁん at 2005-04-02 07:06 x
ko-bar-berさん、トラックバック、コメント有り難う御座います。噂で取り付け騒ぎが起きないか心配です。
Commented by antsuan at 2005-04-02 10:03
仲町響介シェイクスピアさん、トラックバック有り難う御座います。多くの方が勘違いしているようなので、公認会計士から聞いた話をします。
銀行の預金は1,000万円ずつ分けて預金していても安全ではありませんので御注意下さい。名寄せということをしておりまして、個人が預金しているお金の1,000万円分だけが保証される仕組みです。つまり、A銀行に900万円、B銀行に900万円預けていたとして、この二つの銀行が潰れてしまったら、800万円はパーになります。しかも残された預金はスグには引き出せないのです。