あんつぁんの風の吹くまま

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女の感性、男の理性



 以前にも云っていることですが、長男が生まれた年の春に結婚したので、結婚して十八年過ぎたことになります。それで、女心なんて妻の気持ちでしか分からないけれど、つくづく、女は感性、男は理性だなあと思います。いや、女に理性がなく男に感性がない、という意味ではありません。

 思い返すと冷や汗というか恥ずかしくなってしまうのですが、じつは、新婚旅行中のホテルで、こんなだらしない男と結婚したとは思わなかったと、大泣きされてしまったのです。

 いやいや、妻と私の名誉のために言っておきますが、けっしてベッドの中でのテクニックのことではありません。旅行における段取りのことなのです。何せ、海外旅行など後にも先にもこれ一回。ホテルのチェックインからバスルームの使い方、鞄へ荷物を入れる要領まで適当そのもの。ぜんぜん分からず、いいかげんだったのです。

 それでも、成田へ戻ってきてから、ちゃんとこちらの家について来てくれたのですから、正直言って感激してしまいました。よく諦めてついて来てくれたと。これが、妻が理性で決断していたら絶対に成田離婚だったと思うのです。

 もうひとつ。日本経済のバブルが弾けて金融不安が激しくなってきた頃、連帯保証人だった母が亡くなって替わりの保証人が見付からないために、銀行から貸し剥がしにあってしまいました。こともあろうに国の金融機関からです。おまけに相続問題で兄が弁護士を雇い、家裁の調停のお世話になっていました。どう見ても経営は困難に思え、個人保証していた私は財産全てを無くし破綻するのはあきらかでした。

 そんな時、妻が、アパート住まいでも暮らして行けるじゃない、と言ってくれたのです。その頃の妻の実家はまだ裕福で、戻っても十分に養ってもらえるだけの資産はあったのに、こんなダメ男について来てくるという、あきらめの感性に感激してしまいました。

 それでダメで元々という気持ちになり、やるだけやってみようと東奔西走したところ、当時の東海銀行が融資に応じてくれ、さらに、友人がこちらの言い値で土地を買ってくれて、どうにか危機を脱することが出来たのです。
 
 こうやって十八年を振り返ってみると、自分に足りないものは感性で、それを補ってくれているのがカミさんなんだなぁと、つくづく思うのです。
by antsuan | 2008-11-04 02:54 | 身の回り・思い出 | Comments(16)
Commented by Emitan at 2008-11-04 07:02 x
うーん!人生!うーん!感情が爆発しないという事は理性的な人なんですよ。でも新婚ムードは大切にしたかったのでしょうね。立派!!
Commented by antsuan at 2008-11-04 07:45
・Emitanさん、となるとですよ、感性でも理性でもカミさんには敵わんということですね。納得しちゃいます。(汗)
Commented by ナルミミズ at 2008-11-04 09:41 x
そういうのを陥穽の法則と言いまつ。
こんなコメしてられる状態じゃないんだが、つい(笑)
Commented by antsuan at 2008-11-04 09:47
・ナルミミズさん、意味分かりません。何処が落とし穴なの?
Commented by maron415 at 2008-11-04 10:40
<よく諦めてついて来てくれたと>
一瞬あきらめないで?と思ったのだけど(笑)
ぜひ、カミさんの言い分を聞いてみたいのですが、
男のほうがマロンいやロマンがあると思うのだけどあれは感性じゃないのね。なんだろう?
Commented by antsuan at 2008-11-04 12:04
・マロンママさん、そこんところが、どうも上手く言えなくてね。
感性の連続的持続的なものが理性ではないかとも思うのですが、じゃあ、恋愛はどっちなんだと云われると、こちらも分かんなくなっちゃうし。
例えば村上春樹は私と殆ど同年代なのに、彼の小説をあんまり読みたいと思わないのは、私の欠乏している感性的な内容のものじゃないかと思っています。
それに横文字って殆ど感性的だと思いません?
そんなこんなで、あまり哲学的に考えてもたいした頭じゃないから直ぐにパンクしちゃうので、いま思っていることを書き留めてみました。

ずいぶんと、控え目的な言い方になっちゃったなぁ。(笑)
Commented by sweetmitsuki at 2008-11-04 12:40
男は視覚、女は触覚ですよ。
男の人は夢を「見ようと」しますが、女は夢に浸ろうとします。
破産しかけた時よりも、バスルームの使い方がいいかげんだった時のほうを「だらしない」と感じるのもそう。素敵な奥様じゃないですか。
Commented by cazorla at 2008-11-04 15:31
賢夫人です。賢夫人 ということは 理性の方 と思います。
で あんつぁんも 雰囲気が 人を安心させるところがあるのではないかと。 後光がさしていたとか・・・・。
Commented by antsuan at 2008-11-04 17:13
・mitsukiさん、
ふむふむ分かり易いですね。浮気とよろめきの違いがそこにあるわけですね。(笑)
そう言って頂けると、自分の目に狂いはなかったと鼻高々なんですが、何か此頃こき使われているような気もする・・。(苦笑)
Commented by antsuan at 2008-11-04 17:13
・カソルラさん、 そーですか? デパートで買い物するときなんか、なかなか決めかねて、こっちはイライラしちゃうんですよ。そして買ったあとも、あっちにすれば良かったとか、ぐぢゅぐぢゅ言うし。
NHKの名アナウンサーだった鈴木健二氏によると、頭が禿げて眼鏡をかけ太っていることが、人を安心させる秘訣なんだとか。自信あり!
Commented by anthonberg at 2008-11-04 20:02
旅行の段取りとか、これって男女じゃなくて苦手な人はまったく出来ないと思いますよ。うちの親は逆で父がうるさかったですし(ま、計画は自分一人では出来ないにしても細かい)母はその日暮らし状態な感覚でよく喧嘩してました。元旦那はまったく駄目でしたので、全部私だったし、現在の夫も旅行に関しては私に任せっきりでしたよ、ギリシャの時。国内だと口出すけどね。(^^;;;
まー、でももともと男と女の脳が違ってて、男は理論で会話するけど、女性は感性で話すって言いますよね。だらだら女性は話せるけど、男性は原因と結果があって結論つけないと会話の意味がないと思っている人多いですし。女性と長々と話せる男性は結論を重要視せずに話せるんじゃないかな?
何にせよ、結婚するって事はどんな時でも助け合って時には我慢しなければいけないわけで、口には出さないにしても『こんな奴と結婚しなければ良かった!』と思う事はお互いに数回あるかもしれませんね。(笑)←ま、私は1回失敗しましたが。(爆)
Commented by antsuan at 2008-11-04 22:31
・大事にするのは相手であって、バスルームのカーテンやタオルじゃないと思いますけれどね。やっぱりそういうものをチャンとしておかない男は、自分も大事にしてくれないと思ったんでしょうね。
anthonbergさん、新婚旅行中にこんなヤツと思われたらやっぱり焦りますよ。身の置き所もなくなっちゃうぐらい。(大汗)
Commented by yukiwaa at 2008-11-04 22:45
こんなダメ男について来てくるという、あきらめの感性に感激してしまいました・・・諦めの感性じゃなくて、奥様は度胸が据わっていた。女はいざと言うときに「クソ度胸」が出ます。愛があればですよ!私も同じように腹をくくった時がありましたよ。アパート暮らしをすればいいやん・・と。そう思わなければ前へは進まないからね。
Commented by antsuan at 2008-11-05 08:07
・そうそうyukiwaaさん、それそれ。
女の人の度胸、それを私は女の感性といいたいのです。これって男には理解出来ない。当然男にとって、それが神聖に見えてくるんです。
なんか胸に支えたいたものがとれたような気分です。
Commented by ナルミミズ at 2008-11-05 17:48 x
ここだけの話、女はダメ男に惹かれるんですってよ。
例えば、器用に愛を操る男より、この人は自分だけを愛してくれると思える人と一緒になろうと思うそうな。
でも、愛情の量が同じなら、器用な男の方がよかったと後年気付くらしいでっせ(笑)
Commented by antsuan at 2008-11-05 18:42
・ナルミミズさん、嬉しいですね。ダメ男にも立つ瀬があるってことですね。そういうふうにあっさり割り切ることの出来る感性って、やっぱり神秘的だなぁ。(笑)