あんつぁんの風の吹くまま

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企業は社会の公器

 アメリカの経済の一極主義は、ロシアの独裁色を強めて東欧のグルジアで牙をむいた。チャイナも覇権意識をもたげて経済戦争に参入してきた。まさにキツネと狸の化かしあいと云って間違いない。しかし、キツネと狸の間ではそれも通用していただろうが、イスラーム社会に手を突っ込み、ドルが葉っぱとしても見向きもされない事が知れて化けの皮が剥がれたのだ。我が国は政治小国で良かった。
 
 経団連や役人どもは、狸やキツネどもと一緒に金融危機だと騒いでいるが、新自由主義者らの云う「企業の価値」は、株価が一月で十分の一になるほどいい加減なものなのだろうか。そうではないだろう。騒ぐ事は無い、松下幸之助の云うように「企業は社会の公器」なのだ。経営者にその認識があるかぎり我が国は大丈夫だ。単なる大不況なのであって金融危機ではない。

 だから国民は、官僚機構の無駄を削ぎ落とし、予算を適正に配分し、社会保障を充実させて生活を安心させることを求める。そして、「社会の公器」による内需を拡大させる方向での成長を望むのだ。

 我が国の政治家がやる事は一つ。世界の政治経済との協調ではない。役人の賃金を下げ、あるいは首を切り、税金の無駄づかいをやめ、あるいは減税をして、国民の懐を豊かにする事でしかない。そして、それをやる時がやって来た。
by antsuan | 2008-10-16 17:46 | 政治・経済 | Trackback | Comments(0)