あんつぁんの風の吹くまま

ブログトップ | ログイン

言論の自由はなぜ必要か


 言論の自由はなぜ必要なのでしょう。立派な有識者や見識ある為政者にのみ、その自由を与えるだけで良く、庶民にそのような自由を与えると、風評の被害を被るだけではないでしょうか。

 先の大戦期間中は、思想信条とともに庶民の言論の自由も制限されました。それでは、敗戦後直ちにその自由は我が国民の手に戻ってきたのでしょうか。そうではありません。GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)によって、占領期間中も相変わらず厳しく制限されていたのです。GHQによる焚書は七千冊以上にも及び、新聞などの出版物の検閲は当然のこと、手紙まで開封され検閲されていました。

 もちろん、東京裁判に対する論評の自由も、敗戦国民である日本人は認められませんでした。しかし、米国ではこの判決が下りた直後、ニューヨークタイムズが、この判決を無効とした少数意見を一面にわたって掲載し、これを評価しているのです。ちなみに、この少数意見は法廷では読み上げられもしなかったと云うのにです。また、英国のロンドンタイムスも、一九五二年六月から約一ヶ月にわたりニュルンベルグ裁判と東京裁判の二つの裁判に対する批判的な論争を掲載したそうです。

 七年間にわたる占領は、識字率の高くラヂオも普及していた、我が国民を洗脳するには十分でした。その為、サンフランシスコ条約を締結して独立したとき、ようやく言論の自由を手に入れたのですが、自虐意識を教え込まされた庶民は、言論統制に従う無責任なぬるま湯に浸っていたマスメディアの意のままになってしまったのです。

 言論の自由はなぜ必要なのでしょう。それは為政者の仮面を剥がす為、嘘を暴く為に必要なのです。我が敗戦国民は、占領されていた七年の長きにわたって、言論の自由が無かったことを、しっかりと認識しておかねばならないでしょう。
by antsuan | 2008-09-20 16:01 | 思想・瞑想・時代考証 | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : http://antsuan.exblog.jp/tb/8640205
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by nakanokeiichi at 2008-09-20 17:20
何時も不思議に思う  講和条約締結の日が独立記念日のはず。
Commented by antsuan at 2008-09-20 17:59
・戦争を放棄した国がですよ、独立記念日とか建国記念日なんて云うものを設定するほうが不思議です。