あんつぁんの風の吹くまま

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アルバムに挟んだ手紙


    隔日の 入浴妻の 手をかりて 湯槽にひたる 至上の気分
        鈴木武彦 福島医大名誉教授 短歌集 「さ庭べの藤」より

 福島には小学校一年の夏までいた。福島駅裏に福島県立医大の社宅があって、遊び友達と云えば殆どその社宅に住む子供たちだった。その中でも仲の良かった友達のお父さまが鈴木先生だった。

 先生がドイツに留学している時だったか帰ってきた時だったか忘れてしまったが、私が浪人生活をしている時に懐かしくなって福島まで遊びに行ったことがある。その時にアルバムを見せて頂いた。そのアルバムをめくっていると、何通かの手紙がドイツの先生の写真と一緒にとじ込んであった。
 
 誰でも読めるようになっていたので、別に盗み読みするつもりも無く、気軽に目を通しているうちに、顔が赤くなり胸がドキドキしてきてしまった。その手紙は、ドイツに単身留学している先生が、おまえがいなくて寂しいと訴えている、奥様への愛の手紙だったのだ。恋愛小説もどきの愛の言葉が普通に綴られている、その手紙を読んで、率直に感動してしまったのを憶えている。
 
 どちらかと云うと、奥様の方が病弱であったのに先生の方が脳梗塞を患い、奥様は介護に明け暮れているのだろう。その卒寿を越えた記念の短歌集にも奥様への感謝の気持ちが溢れていて、こちらもついつい目頭が熱くなってしまうのだ。
by antsuan | 2008-09-09 16:05 | 身の回り・思い出 | Trackback | Comments(8)
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Commented by miki3998 at 2008-09-09 20:17
 お前がいなくて寂しい・・・。

  ストレートな表現でいいから、そんな手紙をもらってみたいものです。
  今週末から里帰りをします。 花巻は秋祭りがはじまります。
Commented by antsuan at 2008-09-09 21:49
・優しい奥様の笑顔、きっとその笑顔の裏にはたくさんの苦労が隠されているのだろうことはその白髪でわかるのですが、まさに相思相愛。いや、純愛っていった方がぴったりとくるご夫婦なのです。 まね出来ません、ハイ。

花巻も厳しい自然の中に優しさがある清々しさが忘れられません。
Commented by cazorla at 2008-09-10 07:37
あんつぁんも実はひそかに 手紙書いたりしてますか?
まねしてくださいっ。 奥様 美人だしー。
手紙はやっぱりいいですよねー。
Commented by antsuan at 2008-09-10 07:46
・イヤー、こんな純愛はまね出来ません。(苦笑)
カソルラさん、そのかわりウフフ・・です。
Commented by anthonberg at 2008-09-10 23:10
やっぱりそういうの貰うと嬉しいですよね〜。ふふふ、あんつぁんも過去には書いていたんぢゃ?(笑)
私も夫から色々熱い(?)メッセージを貰った事があるけどそれをしっかり保存しております。夫に読んであげるとすごーーい怒るけど!当時書いたのは自分なのに、後でその話されると怒るって男心がわかりません。(^^;;;
Commented by antsuan at 2008-09-11 07:08
・anthonbergさん、どんな時でも何処にいても意思表示って大切ですよね。
イヤーッ、男って恥ずかしがり屋だから、ご主人の気持ち分かるなー。
Commented by kisaragi87 at 2008-09-11 19:36
夫はそういうセンスがまったくないんです、
ただ一度ラブレターらしきものを結婚前にもらったことがあったけれど
ビジネス文書みたいでした(笑)
今になれば、それもまた違う意味で
味わいがあるって思えるようになりましたが^^;

遠い異国からの手紙ですか・・
今みたいにメールもなかった時代、
もどかしいようでもあるけれど、お二人の大切な思い出なのでしょうね。
Commented by antsuan at 2008-09-11 20:20
・キサラギさん、私だってそんなセンス持っていません。ブログを始めたお陰で、ようやく、女性の心の琴線に触れるにはこの様なセンスが必要だと云うことを知ったのです。しかし、今のところそれを応用できるのはカミさんしかいません。(苦笑)