あんつぁんの風の吹くまま

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ラヂオ泥棒

 近ごろは物騒な世の中になって来て、近所でも空き巣に狙われる家がよくある。そういわれれば、昔のことだが自分にも泥棒の思い出がある。記憶に残っているので、やはり小学校に上がる前ぐらいだろうか。昭和30年(1960)ぐらいだ。福島駅裏の近くで、一戸建ての風呂付きの社宅に住んでいた。従って銭湯に通うと云うことを知らなかった。ご飯は七輪で炊いていたが、田舎のような土間の台所ではなかった。冷蔵庫はない。ラヂオはあったが何を聴いていたか分からない。このラヂオをよく盗まれたものだ。秋田の実家から炭がたくさん送られてきて、わまりの社宅の人から嫉まれていたと言うから、泥棒も何かありそうな家だと言うことが分かっていたのだろう。
 盗まれて、数ヶ月後に見付かることもあった。多分その泥棒が質屋に持ち込んで通報があったのだろう。母と一緒に薄暗い警察署の証拠品置き場のようなところへ確認のために行った記憶がある。
 実は泥棒を一回だけ捕まえたことがあった。炭俵を入れていた物置きに潜んでいたのを母が見つけたのだ。ところが間の抜けたことにお巡りさんが尋問しているうちに逃げられてしまった。母は父やお巡りさんのことを憤慨していた。子供に話すくらいだからよっぽど悔しかったのだろう。しかし、今に思えば母はその泥棒の仕返しを警戒して、子供に注意をしたのだと考えている。その後も、何度か家の前に糞をした跡が残っていて、これは泥棒が度胸があることを示すためによくやることなのだと言うことを教わったことがある。そして母の勘が当たって、自転車でやってきた泥棒をまた見つけた。今度は大声で叫んだので家に入る前に逃げ出した。母は強かった。
by antsuan | 2005-03-30 06:35 | 身の回り・思い出 | Trackback | Comments(0)
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