あんつぁんの風の吹くまま

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内視鏡下の手術

 近年、外科手術においては開腹せず内視鏡下で行われることが多くなってきた。その理由は傷口が小さく回復が早いと云う利点が上げられる。特に女性にとっては傷口が目立たないと云うことだけで内視鏡下の手術を希望する人が居るようだ。無理からぬ話なのだが、当然外科医の技量によっては失敗する危険度が高まることを認識しておかねばならない。

 外科医に限らず医師は、治療技術の向上のために、身体の中を確認することに努めるのが、命を預かる職務上からも求められているはずなのだが、英国などではいまでも普通に行われている、死因を確認する病理解剖も、此頃はほとんど行われていないようだ。

 それ以外に、外科医は実験動物を使って、手術の腕を磨くと云う方法もとられている。しかし昨今の報道を見ると、この基本的な動物実験による外科医の技術向上が行われているかどうか疑問に思えてくる。実験のために動物を殺すことを避けているのではあるまいか。
 
 ひょっとしたら、動物保護団体からの非難を気にかけるあまり、外科医の基本的訓練が行われずに、直接に人間相手の手術に立ち会って腕を磨くことが行われているのではないだろうか。あるいは予算上の問題で、実験動物を飼うことが出来ないのかも知れない。

 日本の大学には多分いまでも普通に実験動物の慰霊碑があると思うが、これを見て外国人科学者は驚くと云う。彼らは実験で死んだ動物の肉を食べて普通に捨ててしまうからである。
 
 八月の日本は、あちこちで慰霊とか供養の催し物が開かれる月だ。医学界においても治療技術向上のために積極的に動物実験を行い、そのために死んだ実験動物の供養についても、忘れずに執り行うようにしたい。それこそが命の尊さを理解する基本ではないだろうか。
by antsuan | 2008-08-05 07:56 | 文学・教育・科学・医療 | Comments(0)