あんつぁんの風の吹くまま

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シーマンシップを磨け


 さる総務省の検討会において、座長の大学教授がシーマンシップに悖るという理由で草の根記者の傍聴を排除した話を、このブログでも紹介したが、もと商船大学の教授ともあろう者が、「シーマンシップ」の意味を理解していないほど、我が国に於ける教育界は腐りきっている。

 海洋教育を例にとると、航海術を教える教育実習帆船「海王丸」の座礁事故にも象徴されている腐敗ぶりだ。

 「シーマンシップ」とは正確には操船する技量をいうのだが、どういう訳かスポーツマンシップと混同して「船乗り魂」と解釈する人が多い。しかし、それならば「船乗りの覚悟」と訳した方が的を射ていると思う。これは武士の覚悟、経営者の覚悟とも一致する。
 
 シーマンシップと云う言葉が生まれてきたのは何故だろう。それは航海と云うのがほとんど冒険に近い技であったからだ。嵐に遭遇した時の操船技術、濃霧や星明かりのない夜間航行の技術、遭難しそうになった時に積み荷を捨てる決断、あるいは船そのものを捨てる決断、そういった、もろもろの情況において的確に行動する技量を総称して云う言葉が、大航海をする上で必要だったのだ。

 今の我が国の教育者や政治家にもっとも欠けているもの、それはこの「シーマンシップ」ではなかろうか。
by antsuan | 2008-07-25 06:31 | 文学・教育・科学・医療 | Trackback | Comments(8)
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Commented by saheizi-inokori at 2008-07-25 07:52
いい話です。
覚悟、その通りだなあ。リーダーは覚悟を持たなければリーダーじゃない、単なるガキ大将ですね。
Commented by antsuan at 2008-07-25 09:22
・我が国は冒険を認めない国のようです。農耕民族だからでしょうか。
社会と云うものをよく荒海に例えることがありますね。だったら指導者はより一層シーマンシップを鍛えてもらわねばならないと思います。
Commented by 高麗山 at 2008-07-25 10:00 x
今日の新聞でも、文化庁による“国語調査”が掲載されています。案外誤解したまま使用している事柄が、我々には多いようです。antsunの記事にも、“…と訳したほうが的を得ていると思う。”とありますが、「的を射(得)ている」が正しいと思います、また、「當(的)を得る」なら、「的」は間違いです。  シャシャリでましたごめんなさい!
Commented by antsuan at 2008-07-25 11:59
・オットットット。デッキから転げ落ちそうになりました。(笑)
「的を射ている」と「當を得る」を混同してしまっていると云うことですね。
「的を射ている」に訂正いたします。御指摘有り難う御座いました。

Commented by mihi at 2008-07-25 13:25 x
リーダーシップと シーマンシップの 違いは?
シーマンシップの方が 船の上だから 統率力等・・・
後がないから きついですよね? リーダーシップも欠如ですものね。

 難しい・・・勉強させて下さいね!
Commented by antsuan at 2008-07-25 22:06
・ mihiさん、無能化した識者ほど始末に負えないものはありません。彼らの能力を常にチェックしておかないとえらい目に遭います。
Commented by syenronbenkei at 2008-07-26 00:08
リーダーシップも大事なんでしょうけど、リーダー偏重はどんなもんなんでしょう?
フォロワーシップを育てていくことが重要に思うんですが。
で、あんつぁんのそれはフォロワーシップだと思ってるんですが。
町のいいがかりオジサンってことはないでしょう?
Commented by antsuan at 2008-07-26 07:24
・まさに現代はフォロワーシップが腐りきっている時代です。フォロワーシップを発揮するべき官僚たちが好き勝手にしている。しかし、それはリーダーである大臣がリーダーシップを持っていないからでしょう。
セイロンベンケイさん、私のそれはフィクサーシップだったりして。(笑)