あんつぁんの風の吹くまま

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第一歩のフットプリントは母のこと (その一)


でんでんむしさんの「フットプリント」を見て思い出した。
やっぱり自分の親や祖先のことを書きたい。そういう気持ちが心の何処かにあることを。ところが我が家の家系はかなり複雑なので説明するのがシンドイ。説明するだけで連載物になってしまうので、やっぱりためらってしまう。

 其の複雑に絡まった家系の糸を解きほぐすには、まず母のことから書くのが一番よいのだが、今の人たちに昔の風習を理解してもらえるだろうか。実は、母は今の姓のところへ養女にもらわれたのである。其所へまた父が婿養子に来たというわけなので、私の祖先は今の姓の家系と、父の家系と母の家系と三つあるのだ。おまけに今の姓の家系は祖父の二代前に、二つの家が合併して一つになったというから、今の姓を名乗ってから自分でまだ五代目という、殆ど歴史なんてものが無い家系なのだが、其の家を潰さずに存続させようとする力学が、まだ母の時代には在ったのだ。

 そのような家を継ぐという古い風習に身を投じた母は幸せであったのだろうか。家を継ぐために養女になり、また婿養子を迎えたということは、どんなことがあっても離婚できない宿命を背負っていたのであって、生活は確かに裕福ではあったが、決して恋が成就するような幸せを感じてはいなかったはずである。はっきり言って「家」に縛られ続けて生きた人生だと思う。

 そんな母の悩み苦しみを知らずに、我がまま勝手な生き方をして来た自分が、ようやく今になってなんて情けないやつだと思うのだ。せめてもの罪滅ぼしに、母が守ろうとした、いや守らなければならなかった家を、どんなことがあっても守って行きたいと考えている。
                                                                       つづく
by antsuan | 2005-06-04 08:07 | 身の回り・思い出 | Comments(0)