あんつぁんの風の吹くまま

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ひとより馬鹿のことは出来ない・・か


 人前で恥をかくと云うのと人前で笑い者になるのとは、若い頃は同じことだと思っていた。だから人に笑われた時、すごく恥ずかしかったし死にたいと思ったこともある。だが今はそうではない。人に笑われる時、ときどき優越感を感じる時もある。喜びを感じる時もある。
 
 中学の英語の時間に、伴奏無しで英語で歌を歌わされ、見事に調子の外れた歌を歌い、満座の笑いものになった。きっと学年中に知れ渡ったことだろう。もちろんとっても恥ずかしかった。それ以来英語が嫌いになったのは言うまでもない。しかし、その頃から、なんか肩が軽くなったような気がした。今までは肩ひじを張って生きていたようなそんな感じだったのだが、庶民の一人になったような、そんな感じを持つことが出来たのだ。

 それは、多分、山本周五郎の「さぶ」や庶民の生活を描いた小説を読み始めたことと無縁ではなかったように思う。庶民の八つぁん、熊さんの生き方がどんなに活き活きとしたものなのか解ってきたのだ。同時に、落語家の素晴らしさ、喜劇俳優やピエロの偉さが分かってきた。人の哀しみ、苦しみ、それが分からなければ演じることが出来ない芸なのだから。

 しかし、残念ながら未だに意識して人を笑わせることは出来ない。とても落語家にはなれない。ピエロにもなれない。だから彼らを尊敬する。
by antsuan | 2008-06-18 07:42 | 身の回り・思い出 | Comments(2)
Commented by cazorla at 2008-06-18 08:47
うちの娘がジョークを言うと すんごくつまんない。
小話を覚えて話してくれると ほんと つまんない。
にもかかわらず 普通に話すと 笑える笑える 天然の笑い。
こう言う人って きっと 一番人を 幸せに出来る人なんではないかなと 思ったりします。
Commented by antsuan at 2008-06-18 09:37
・カソルラさん、顔を出して下さってすごくうれしいです。
そのさりげなさがすごく貴重です。天然の笑い、本当に少なくなりました。笑わせてくれる人はいるけれど。(笑)