あんつぁんの風の吹くまま

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米国の自浄作用

 米国ウォーターゲート事件の情報提供者はFBIのナンバー2だった。ウォーターゲート事件は米国政界でもいや米国大統領でも悪いことをするヤツがいることを明らかにし、また米国民主主義はその不正を正す自浄作用の機能を持ち合わせていることを世界に知らしめた事件である。

 前の記事、”暗殺はやっぱり世の中を悪くする”に記したが、FBIは有る意味で大統領さえもアンタッチャブルな触れてはならない存在なのだ。暗殺されたジョン・F・ケネディ大統領も、司法長官を務めたロバート・ケネディ大統領候補も、このウォーターゲート事件の数カ月前に死んだフーバーFBI長官を何とかしようと考えていた。大統領の言うことを聞かない官僚がいては困るのは当然のことだ。

 ニクソン大統領も同様に考えたのだろう。フーバー亡きあとの長官にはこのナンバー2を長官にはしなかった。それは正しかったのだが、大統領の自分が不正をしてももう誰も裁くヤツはいないと慢心してしまったのではないか。FBIの本来の仕事を奪い取った報いを受けたのである。

 大統領は絶対的権力を持った人物である。しかし、大統領の横暴は抑えることが出来る。それは米国民の世論なのだ。 
by antsuan | 2005-06-02 06:47 | 思想・瞑想・時代考証 | Comments(2)
Commented by 宝川 at 2005-06-02 13:26 x
この事件に関しては結果オーケーで素晴らしいニュースでしたが、ひねくれ者の私は、すぐに公務員の守秘義務と内部告発のことを考えてしまいました。
たとえば、自爆覚悟で内部告発と云ってデマを飛ばして、取り返しのできない結果を生じさせるのではないか、良識が引っ込んでポピュリズムの申し子みたいな大統領や総理大臣が生まれたりして。
Commented by antsuan at 2005-06-02 17:26
ありえますね。セクハラ何ぞは一歩間違えば美人局の片棒を担ぐことにもなりかねません。ジャーナリズムがしっかりしないといけないのですが、其所が難しい。