あんつぁんの風の吹くまま

ブログトップ | ログイン

弱いものを助けない国

東京・夫バラバラ殺人:三橋歌織被告 東京地裁判決(要旨)
 ■量刑の理由

 殺人に至るまでの経緯において、被告に同情の余地が相当ある。

 被告は、婚姻直後から夫である被害者から暴行等を受け続け、顔の容貌(ようぼう)が変わるほどの鼻骨骨折等の傷害を負い、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症した。被害者は、DV(家庭内暴力)を継続し、被告からの離婚の求めに応じず、被告を精神的に追い込み、被告は被害者との生活から逃れられないと思い込むに至っている。

 まさに被告自身が言うように、地獄のような夫婦生活を送っていたものであり、このような生活が、離婚の話し合いに応じようとしない被害者の態度をみて絶望的な気持ちになり、被告がとっさに殺意を抱いたことに影響していることは否定できない。


       ★         ★         ★

 この事件に対する報道のあり方にも疑問に思うが、私が裁判官だったら被告を無罪にする。判決の要旨に記されるような、家庭内暴力、虐待を受けていた者の正当防衛的行為を認められないのであれば、家庭内暴力・虐待は社会的に容認されてしまう。

 どうやら、日本語の辞書に正当防衛という言葉は消えてなくなったようだ。日本は弱いものを助けない卑怯な国になった。
by antsuan | 2008-04-29 07:40 | 文学・教育・科学・医療 | Comments(4)
Commented by realutopia at 2008-04-29 13:52
DVは事実なのでしょうかね。
遺族の立場からすれば、15年は短いかと。
Commented by antsuan at 2008-04-29 21:20
・心理学上、生き返って仕返しをされるのを恐れるあまり、首と胴体を切り離して埋めるのは当然のことです。ですから、DVがあったと十分に信じられます。ゴシップ紙によれば、恥ずかしいところにも入れ墨をされているとか。被害者の親はDVがあったことを知っていたのではないかと考えてしまいます。
此れは正当防衛の範疇でしょう。
Commented by anthonberg at 2008-04-30 05:24
このニュースの詳しい話、どこかに載っていたので読みましたがもし彼女の言う事が本当だったとしたら精神的に追いつめられての犯罪だとはわかりますよね。ただ現在罪を償う気持ちがあるのなら、正当防衛としても人を殺したという部分で刑を言い渡されても仕方ないと思います。無罪は行き過ぎかな?
先日まで夫と一緒にデンマークの刑事ドラマを連続で観ていたのですがこういう事件の場合は本当に裏が取れて犯人も被害者である、反省しているなどの状況を考えても懲役7年から10年くらいが妥当かもしれません。勿論場所は刑務所ではなく、精神障害の施設などで。なんせただ殺したのではなくバラバラにしていますからね。デンマークでは死刑はないので最高刑が16年でして、本当の意味での精神的問題を抱えた人は一生外に出して貰えません。ただどんな事件でも色々な理由があるのでそれを考慮して刑が言い渡されます。でも人を殺せば16年、ただ状況や理由によって刑が軽くなります。15年は妥当じゃないでしょうか?DVが本当でもやはりご主人の家族の気持ちもありますから、無罪は無理でしょう
Commented by antsuan at 2008-04-30 12:19
・anthonbergさん、正当防衛は無罪で、あとは死体遺棄罪とか他の罪で処罰するべきだと思います。
問題は社会がサディズムを暗に容認していることではないでしょうか。