あんつぁんの風の吹くまま

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第二次朝鮮戦争の可能性



 次期米国大統領が誰になるかによって世界情勢は大きく変わるのだけれども、現在の世界情勢は昭和十年代と酷似していることは前にも述べた。もし、マケイン氏が大統領になって共和党政権が十二年間も続くようであれば、残念ながら第三次世界大戦もあり得る。"いつか来た道"と同じである。

 しかし、ここでも鍵となる国は日本なのだ。第三次世界大戦となるきっかけは、朝鮮戦争の再開と考えていいだろう。朝鮮戦争は現在休戦状態であって終戦したのではない。櫻井よしこ氏によると、北朝鮮はチャイナを見限って盛んに米国に秋波を送っていると云う。金正日独裁者の脳軟化の兆しが顕著になって来ていて、後継者争いが喫緊の問題になっていることが理由らしい。毛沢東死後の後継者争いを想像すれば、その混乱ぶりは容易に想像がつく。

 米国はチャイナの了解を取り付けて北朝鮮を支配するかも知れないが、そうなったらロシアが黙ってはいまい。あるいはチャイナが先に動くとしても、欧州で同盟国を失っているロシアが干渉してくることはまず間違いないはずだ。そして、朝鮮半島に再び戦火が上ったら、台湾にも火の手が上がるだけでなく、今度は、米国の同盟国の日本も巻き込まれることになると、十分に予想がつく。欧州は、ロシアとのかかわり合いを避けるだろうから、手を貸すことはしまい。

 北朝鮮の後継者問題がうまく解決しない限り、好むと好まざるとに関係なく、我が国は戦場になるだろう。

 さあ、ここで我が国の国家戦略をどう定めるのか。第二次朝鮮戦争に積極的に関与するのか。あるいは米国の後方支援として消極的に関与するのか。北朝鮮をチャイナの属国にさせるのか。あるいはロシアの支配下に置かせるか。年金問題で口角泡を飛ばしている場合ではないのかも知れない。
by antsuan | 2008-04-26 18:00 | 思想・瞑想・時代考証 | Trackback | Comments(0)