あんつぁんの風の吹くまま

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人事権を奪い返せ


 自民党総裁と民主党代表との党首討論でも論点になった日銀の人事ですが、国会が決議する事項である以上大いに議論するべきです。たとえそれが民主党のわがままであろうとも結構なことです。そのわがままによって明らかになったことに価値があります。現在の財政破綻に近い現象を振り返ってみれば、日銀の人事がほとんど官僚の意のままに通っていたことに危機感を持つべきでありましょう。

 どうして、プラザ合意の後にバブルが起きたか。それは日銀が融資枠の拡大を民間銀行に強要したからに他なりません。不必要な貸付を義務づけた日銀のやり方は、まさに市場原理を無視した官僚的思考によるものです。その間違いを反省しないところもまさに官僚的であり、こういう横暴を許す原因が人事権の不作為によるものなのです。
 
 先の敗戦から学ぶべきことは、官僚の横暴を許してはならないということに尽きます。満州事変を起こし満州国を作ったことは、ソビエトを念頭に置いた国家戦略としては間違いではありません。しかし、それが軍人官僚である石原莞爾の主導に因ったことに誤りがあります。そして、そのようなしっかりした対ソビエト戦略を考えていた参謀を、軍人官僚の東條英機らが左遷させてしまいます。陸軍大臣がそれを黙認するような不作為こそ、支那事変を起こした軍人官僚の横暴を阻止出来なくしてしまった原因といえるでしょう。

 いまの捩れ国会は、官僚から人事権を奪い取る好機なのです。
by antsuan | 2008-04-10 13:10 | 政治・経済 | Comments(4)
Commented by HOOP at 2008-04-11 07:07
同意見ですが、
自分の思考でここにたどり着ける人は多数派ではなさそうです。
多くの人は、むしろ国会議員への期待感を失うような気がします。
マスコミの作為が誰のために行われているのか追及すべきかも。
Commented by antsuan at 2008-04-11 21:14
・何だかみんな茶番をやっているように見えてきます。しょせんアメリカ大統領の手の上で踊っているだけですからね。
Commented by syenronbenkei at 2008-04-13 23:41
この記事ね、昨日コメしようかどうしようか迷ったんです。
で、結局やめたのはあんつぁんが記事で言いたいことと、僕がコメしようとしてることがかみ合うように見えて実はかみ合わないから。
でも、まあ書いておきます(なんのこっちゃ)。

外部から来た全くのド素人が、知りもしないのに現場のことに首突っ込むのはいかがなものかと僕は思います。
その意味で、選挙の時に同時に行われる裁判官の信任不信任。
これ誰よ?って人に、○つけるわけにはいかないんですよね。
議員に人事権を与えるってのは、なんかそれに近いんじゃないかなと思ってしまう僕なんです。
Commented by antsuan at 2008-04-14 19:47
・逆に、役人(学者も含む)上がりのド素人が現場(会社)に首を突っ込むことを、問題視されなければならないと思います。(日本銀行は、政府から独立した法人とされ、公的資本と民間資本により存立する。)『ウィキペディア(Wikipedia)』より
セイロンベンケイさん、株主が取締役を選任するのも、政治的素人集団の市民が政治家を選ぶのも、裁判官の信任不信任においても云えることですが、しっかりした情報開示がなされていれば、なんの問題もないことです。

無能化した役人を責任ある地位に就けるとその組織は悲惨です。二○三高地を攻めた乃木将軍の軍隊は無能化した軍人官僚が参謀を務めていたために、教科書通りの作戦しか実施せず、多くの戦死者を出しました。彼らを排除してようやく旅順を攻め落とすことが出来たのです。日銀の役員は、ド素人でも好いから民間から出すべきと考えます。決断に何が必要かといえば常識と状況を読める力です。専門的な能力はほとんど必要ありません。護衛艦愛宕の事故然り。