あんつぁんの風の吹くまま

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資源価格は高止まりする

資源高騰は新しい産業の芽生え

 一昔前だったら、経済研究所の報告書などの戦略的情報は、高い講習会費を払って聴講して手に入れたものが、有り難いことに、いまではインターネットで検索すると手に入る時代になりました。丸紅経済研究所所長の柴田明夫氏の報告書によると、これからは、資源価格が今までよりも数倍に上昇し、高値で安定するという、頭の切り替えが求められています。
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      [参照] 月刊ボイス四月号 百頁

 しかし、幸いなことに我々日本人は一九七〇年代にそれを経験し克服しています。いわゆる、重工長大産業から軽薄短小産業への切り替えです。「去るも地獄、残るも地獄」と云われた石炭産業の切り捨てなども大胆に行なわれました。ところが、その時と大きく異なる点は環境問題に含まれてくる「食糧の有限性」でしょう。

 これからは、衣料品を買ったり家電製品を買ったりの、二十世紀型消費社会からの離脱をしなければなりません。では、何処にお金を使う仕組みにするか。長期的戦略を考えた場合、自然資源がない日本が唯一持っている資産が「人と技術」であることは異論の無いところでしょう。ですから、一つが健康(医療)福祉であり、二つ目が教育・研究、三つ目がそれぞれの生活にあった住環境の整備に、お金が流れる仕組みを作ることが求められて来ます。短期的には、「地産地消」の典型的産業である農業の回復です。

 ところが、いまの日本人は本当の危機感を持とうとしません。「自分さえよければいい」という、長期戦略をたてない行き当たりばったりの「不作為」が、特に政治の世界に蔓延していることが気掛かりです。
by antsuan | 2008-04-05 17:04 | 政治・経済 | Comments(4)
Commented by anthonberg at 2008-04-05 18:54
本当に日本人は本当の危機感はないですね!自分さえ良ければ精神は政治家からしてそうだから、自分で自分を守るしかなくなってしまったのかも…。
物価の値上がりは世界的なのでこちらでもガソリン(これ以上上がらんでくれー!)小麦粉関係、牛乳、肉などが値上がりしています。主食のパンが値上がりしているので厳しいです。あと牛乳…。それでも安いといえば安いですけどね。
とにかく政治が安定しないと個人の生活が安定しないと思うのですが、日本の政治家達ってまず国民からみたいな感じなのはちょっと違う気がします。結局国民が頑張ったところで上で何やっているかわからないんだし…。
Commented by antsuan at 2008-04-05 21:40
・産業構造を変える好い機会なのですが、それは危機感がないと出来ません。日本は古い体質のまま没落して行く運命にあるのでしょうかね。
Commented by HOOP at 2008-04-05 22:47
トラックバックありがとうございました。
自分さえよければという前提も、
いったい、どうして成り立つのかわからない世の中です。
自分がよいと思っているなら、
少なくとも自分だけはよいと思う、その根拠を聞いてみたいものです。
Commented by antsuan at 2008-04-06 06:05
・HOOPさん、それが一神教の弊害だと思うのです。市場原理主義といい、自分たちは神から選ばれた民であるという驕りが垣間見られます。廃仏毀釈をして天皇を崇拝させた制度は一神教そのものであり、滅びた原因だと梅原猛は言っています。戦前の立派な人物は仏教の信仰も厚く一神教思想に染まっていません。満州国をつくった石原莞爾でさえもそうです。