あんつぁんの風の吹くまま

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文明の周期

 日本の大地震の周期は六十年から七十年の間隔でやって来るという学説があって、関東大地震から考えると、阪神淡路の震災がまさにこの周期説を裏付けていたかのようだった。しかし面白いことに、人間のやっていることも大体この周期で繰り返しているように思う。

 徳川幕府の崩壊から太平洋戦争による国家体制の滅亡までが、この周期説に当てはまるとすれば、そろそろ我が国は国家体制の大変革の時期に突入してきていると言っていいだろう。

 実は、お坊ちゃま丸出しの安倍晋三前首相は、戦前の太平洋戦争の準備に取り掛かりながら政権を投げ出した近衛文麿そっくりだ。そして、福田首相と東條首相の類似点は、自ら進んで首相になったのではないという点である。すでに敷かれてしまったレールの上を突っ走るしかない状況もそっくりだ。

 世界に目を転ずれば、商品相場が上がり自給自足の出来なくなった国際社会はますます不安定さを増しつつある。目の前に危機がやってきているのだが、冷静に見詰めれば、現代の日本人にとって、歴史を振り返り新しき道を切り開く好機ともいえるのだ。
by antsuan | 2008-03-11 23:43 | 思想・瞑想・時代考証 | Trackback | Comments(4)
Commented by Count_Basie_Band at 2008-03-12 16:46
>人間のやっていることも大体この周期で繰り返しているように思う。

この「周期論」、PCがまだ普及していなかった20年くらい前に「手書き」でどこかに書いた記憶があります。

人間も大自然の一部ですから...
Commented by antsuan at 2008-03-12 23:30
・そういうことが分かっているのに対応出来ないのが、人のDNAに組み込まれたプログラムなのでしょうね。
Commented by Count_Basie_Band at 2008-03-13 14:15
60年周期が正しいとすれば、アメリカ合衆国が世界を支配する時代はもうおしまい!(のはず)。
Commented by antsuan at 2008-03-14 00:10
・間違いなく正しいと思いますよ。Count_Basie_Bandさんが二十年前に唱えたことが、いま目の前で始まっています。
 チャーチルは太平洋戦争を嗾けて大英帝国を潰し、ブッシュは拉致問題をエサに日本から軍資金をせしめてイラク戦争をやり地獄の門を開いた。日本を軽視した大国には没落が待っている。先の大戦で散って逝った日本人の怨念でしょうか。