あんつぁんの風の吹くまま

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地中熱利用の省エネ

 近年、有限な化石燃料の枯渇問題や地球温暖化の危機が叫ばれるようになって、これまでエネルギーを消費するだけだった住宅が省エネ型になり、さらにはエネルギーを作り出す「創エネ」の場になろうとしています。ところが、燃料電池とか太陽光発電の研究には熱心な日本も、ヨーロッパに遅れている分野があることを知りました。それは"地中熱"を利用した冷暖房や給湯設備です。

 地面の中の温度は季節や天候による変化が少なく、年間を通して摂氏十五度前後に保たれています。そこに採熱管を通して、熱交換装置で冷熱や温熱に変換して冷暖房や給湯に使う方法を、欧州では新築住宅に積極的に取り組んでいるらしいのです。スウェーデンでは六割以上、スイスでは五割弱の新築住宅に、地中熱利用設備が組み込まれていて、この設備の普及台数は米国が一番で、アジア諸国でも日本を上回る速度で普及が進んでいるというのです。

 じつは、地中熱利用住宅は日本の方が導入しやすい環境にあって、その理由は、安定した地中熱を採取するには地下約五メートルのところまで掘れば良いのに対して、欧州では数十メートルまで掘らなければ安定した地中熱を採ることが出来ないからです。しかも、日本ではちょっとしたマンションやビルを建てる際には、地震対策のために基礎の杭を打つのは当たり前になっています。だいたいが百万から数百万円のお金をかけて杭を打っているのですから、ついでに採熱管も埋め込むのはたやすいことです。

 しかし驚いたことに、日本ではこの地中熱利用の住宅が未だ数百軒程度しかないそうです。なんという立ち後れでしょう。マンションや集合住宅、さらにはビルディングを作る基準にこの地中熱設備の設置を義務付けるだけで、大変な省エネ効果がもたらされるのです。

 日本の進んでいる技術である太陽光発電、燃料電池などと組み合わせれば、ゼロ・エネルギー住宅、あるいは「創エネ」住宅が、夢でも何でもなく本当に可能になるのです。
by antsuan | 2008-02-22 23:36 | 文学・教育・科学・医療 | Trackback | Comments(4)
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Commented by saheizi-inokori at 2008-02-23 10:10
なぜ、日本では立ち遅れているのですか?
Commented by antsuan at 2008-02-23 10:50
・理由はよく分かりませんが、考えられるのは [補助金がついてもまだまだ設置費用が高い。住宅全体を一遍に空調するという概念が日本にはない。] の、二点でしょうか。
Commented by syenronbenkei at 2008-02-23 14:40
あんつぁんさんがこの地中熱利用住宅の話、書いたの初めてでしたか?
日本も取り入れ始めてると、前に読んだことがあります。
どこでだったろう?

雪こそ見なかったものの今年は寒いのか、家を建ててから、今年初めて電気代が1万円を超えました(10,390円)。
太陽光の売電があるから、我が家の総エネルギー費は実質八千円ちょっとくらいですが、でも、くやしい!
Commented by antsuan at 2008-02-23 15:26
・地中熱利用、実用化されているとは知りませんでした。
セイロンベンケイさん、うちの電気代は二万円を優に超えます。(ioi) 炬燵に入ってゲーム三昧しているどら息子がいるから。o(`ω´*)o