あんつぁんの風の吹くまま

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日本の病院の実態を知っていますか?

このところ医療・福祉・科学・教育の分野の話が少ないが、これは初めは自分の仕事関係の分野なので結構話題が有るのではないかと思っていたが、いざ書き始めると、逆に現役で仕事をしているために何かと差し障りがあるのだ。

 しかしやはり書かねばなるまい。病院の実態を。
 行政の為すべき仕事とは何かを考えよにも書いたが、日本の病院の緊急事態における対応は机上論だけである。実態は、福知山線脱線事故で負傷者の緊急収容要請を受けていたにも係わらず、定期会計検査を優先させた西宮市立中央病院の姿である。全く当てにならない。そう言い切ってよい。

 実は、私の仕事場が有る逗子市では、市長が強力に推進してきた総合的病院の誘致を地元医師会が反対にまわり、進出を希望していた病院が断念する一幕があった。災害時に中核的な存在になる病院を誘致すると云いながら、建物の規模、施設内容、それに組織的なものがはっきりするにつけ、誘致目的に添う病院ではないことは明白だった。全く言葉だけの総合的病院である。病院施設は市長の功績を示すモニュメントなんかではない。バカを見るのは最終的に市民なのだ。

 医療と云うものを生死を賭けた病気との戦いと見るならば、軍隊並みの組織命令系統と展開、訓練が必要である。規模は二の次である。しかし、行政が立案したものはまさにハコモノ主体であって、魂が全く入っていない仏像のようなものだ。更に現実を云えば、ただでさえ自院の患者さんの対応で精いっぱいなのに緊急時に重傷者を受け入れ出来るわけがない。喩えて云うならば、畑作業をほっぽり出して兵隊に駆り出される農民みたいなものだ。やってられない。

 どうか市民の皆さん、緊急時に病院で治療を受けられるとは思わないで下さい。失望するだけです。

 ついでに云えば、防災無線も相変わらず何か有ると怒鳴っているが全く聞き取れない。必死になって聞くと潮干狩りが延期になったお知らせだったりする。阿呆らしくて腹が立ってくる。本当の津波がやってきても誰が防災無線など聞くものか。

 あの電柱の上にバカでかいスピーカーが付いている防災無線を見るにつけ、捕虜収容所か監獄に入れられているような気がしてならないのだ。映画「カサブランカ」でナチスドイツの先遣隊ががなり立てたスピーカーと全く形が変わっていない。ゾッとする。

 話が脱線してしまったが、市民の皆さんにいま一度申し上げます。病院は、行政から危機管理マニュアルなるものを作れとひな形を送り付けられてきておりますが、マニュアル通りに作業が出来るような状態は緊急事態とは云えません。ですから緊急事態が発生した場合は危機管理マニュアル通りには対処いたしませんのでご了承下さい。と、掲示板に書きたいのですが、そう云うわけにはいきませんので、ここでこっそり申し上げておきます。ゴメンナサイネ。
by antsuan | 2005-05-29 00:19 | 文学・教育・科学・医療 | Trackback | Comments(0)
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