あんつぁんの風の吹くまま

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国会機能消失の悪夢

 福田政権下における大連立には反対を表明したい。実は、小泉政権の時には民主党との連立には賛成だった。確かに、民営化の改革を叫んでいた小泉政権も、実務については官僚に丸投げしていて殆ど実行されなかった。だからこそ、大連立を組んで、民営化が国民の総意である事を官僚に認識させる事が出来れば、改革は進むと思っていたのだ。
 
 しかし、今はそうは思わない。福田首相の百点満点の所信表明は夢ですらなかった事がはっきりした。福田さんの頭の中にあるのは、政権を一日でも長く維持する事だけで、国の事も国民の事も全く考えていない。そのような首相の下に大連立を組んだら、政府官僚の失態を暴くものがいなくなり、官僚のやりたい放題になるだろう。
 
 さらに、今、大連立が組まれれば、次の総選挙からは与党間で候補者調整が行われて、対立候補がいなくなり、選挙における国民の選択肢が消えてしまうだろう。これこそが最も恐れる、戦前の軍部の暴走に歯止めを掛けられなくした、大政翼賛会同様の、国会機能消失に至る道なのだ。
 
 あくまでも、大連立は暫定的なものでなければならない。たとえば、憲法改正案を通過させる時などである。小泉さんが目論んだ大連立は明らかに憲法改正のためであったと私は信じている。国会は議論する場であり、議決するためだけの場ではないのだ。政策協議を国民の見える場所でやらなければ、国会の意義は消滅し、政治の腐敗は底なし沼に嵌まったようになるに違いない。
 
by antsuan | 2007-12-19 20:14 | 政治・経済 | Comments(0)