あんつぁんの風の吹くまま

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実感がなくても日本人はやっぱりお金持ち

 格差社会を無くそうなんて政治家や労働者が騒いでいますけれども、嘘いえーって怒鳴ってやりたいです。みんな他の人よりも良い生活をしようとして働いているんでしょうに。本気で格差のない社会を望んでいるのならば、働いて得た収入の何割かは貧しい人々のために恵んでやっているはずではありませんか。あるいは税金は貧しい人々のために使いなさいと叫ぶべきでありましょう。

 しかしながら、この資本主義社会においては、企業経営者こそが格差のない社会を目指すべきであると考えるのです。会社というのは消費者つまり庶民を幸せにすることによって利益を得る組織であります。そういう会社を設立するために、お金持ちからお金を出してもらうやり方が資本主義制度なのです。したがって、会社の経営者は出資者を喜ばせ、従業員を喜ばせ、そして何よりもお客様、消費者を満足させる責務があるのです。

 経営の神様、松下電器の創業者、松下幸之助は戦後すぐにそのことに気付き、PHP研究所をつくり、国民の幸せを追求しました。しかし、日本の一企業を世界の名だたる国際企業にした経団連会長の御手洗氏は残念ながら、会社の利益がどのようにしてもたらされているかまだ分かっていないように思います。御手洗氏は経団連会長として、法人税の減税を政府に進言し、最近は消費税の増税も口に出しています。はなはだ残念なことです。まずは消費税減税を提言し、次に個人所得税の減税を口に出すべきでありましょう。

 また、労働者は自分たちが資本家になっていることに気が付いていないのも問題です。銀行にお金を預けるということは、とりもなおさず機関投資家に出資しているのと同じことなのです。機関投資家とは銀行や信託銀行、証券会社、保険会社、年金基金などの、資産を運用する組織のことです。多かれ少なかれ、労働者はこのような組織にお金を預けているのですから立派な資本家なのです。ですから、労働者は労働者意識を捨て、資本家としての自覚を持ち、会社のあるべき姿を経営者に要求するべきなのであります。

 このように、我々日本人の多くがお金を預けて資産を運用させている資本家なのですから、間違っても格差を無くそうなんて叫ぶべきではなく、武士道における惻隠の情を持つことに心掛ける必要があるのです。
by antsuan | 2007-11-30 18:54 | 思想・瞑想・時代考証 | Trackback | Comments(2)
Commented by anthonberg at 2007-12-01 19:02
格差社会をなくすなら政治家達の高収入を一般的にして、その分福祉関係に回して欲しいですね。言うだけ言って実行しないから変わらないんじゃないですか?
私の師匠は雇っている人より自分の給料の方が低かったそうで。そうして頑張ったそうですが、日本では社長が一番貰っている?
日本はやっぱりなんだかんだ言ってリッチだと思います。こちらの生活はかなり質素です。あれだけの生活が出来るって凄いな、と今は思います。
Commented by antsuan at 2007-12-01 23:19
・欧州の地方の議員さんはほとんどボランティアに近いそうですね。 今の日本は時間をお金で買っているようなところがありますね。それをやめたらもっと安上がりの生活が出来るのではないでしょうか。でもやっぱり時間をお金で買えるんですからリッチなんですよね。