あんつぁんの風の吹くまま

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女子大生必読の書

 作家藤原ていさんの長女が「母への詫び状」と云う本を書いて、近く山と渓谷社から発売されるそうだ。「流れる星は生きている」は藤原ていさんが実体験を殆どそのまま綴った本である。その当時、背中に負ぶされていた娘が抱いた母親とのわだかまりが、老いた母を目の当たりにして、解けたと云う。

 「厳しく育ててくれたことに、今は思う存分感謝出来る」 親の有り難さは親が居なくなってから分かるものだが、親が生きているうちに分かるのは幸せで親孝行だ。

 この「流れる星は生きている」は壮絶な引き上げ体験を描いた小説で、この題名だけでも絶望の縁を歩んできたことを即座に連想させてくれる。図書館から借りてきて、この題名を見ただけで涙が出てきて、終わりの方だけを読んで涙でぐしょぐしょにして返した。

 宮城まり子の「ガード下の靴磨き」の歌も涙なくしては聞けないのだが、今の若者に当時の状況がどんなに悲惨なものか想像出来るだろうか。いや、是非とも想像出来る人間になってほしいと願わずにはいられないのだ。
by antsuan | 2005-05-25 00:18 | 文学・教育・科学・医療 | Comments(0)