2007年 11月 19日
チャイナの環境汚染は国際経済の縮図水俣病、四日市喘息、光化学スモッグなど、日本も高度経済成長をして国際社会の一翼を担うようになったときは、環境汚染という負荷がかかっていたことを思い出して欲しい。今のチャイナも生産基地として世界の工場が集まった結果、環境負荷がかかっているのだ。つまりチャイナの環境汚染は国際経済の問題であって、チャイナ一国が悪いのではないことを認識しなければならない。 安価な石油というエネルギーによって発展してきた国際統合経済もそろそろ一段落を迎えつつある。これからは、エネルギー、水、食糧を近場から調達する「地産地消」の経済に再び戻って行く他はなさそうだ。 「環境問題はテロ以上のリスクがある」と米国防総省の報告がある通り、水資源の奪い合いや干ばつによる難民の増加などテロ以上の安全保障上の問題として、チャイナの環境汚染に対して全世界が一緒になって取り組む必要がある。そして、その環境問題においては、世界のどの国よりも日本が指導力を発揮出来る立場にあるのだが、困ったことに日本が指導力を発揮することに快く思わない国の一つに、この問題を抱えているチャイナがあるのだ。 以前に述べたように、チャイナはアジア版ベルリンの壁崩壊か第二のアヘン戦争かの二者選択を余儀なくされつつある。その引き金が、環境汚染による天変地変だとしたらいったいどうなるのか予想もつかない。しかしながら、共産党政権崩壊のほうであったならば、惜しみない援助をするのが「惻隠の情」の大和魂というものだ。
by antsuan
| 2007-11-19 23:11
| 政治・経済
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Comments(2)
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maron415 at 2007-11-20 10:47
今、中国って「オリンピック」命みたいな感じですね。
終わったらどうなるのかしらと思います。 東京にも、ぜひってしてるけど、必要ないじゃんと思いますが… (すみません関係の話です。)
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antsuan at 2007-11-20 19:59
・国民に富国の証明を見せたいのでしょうが、一方で環境破壊による国内難民を抱えています。高度成長の神話は日本海海戦の大勝利と同じように日本だけのものだと思うのです。チャイナにはその神話は通用しません。あの広大な大陸を一つにまとめる事自体に無理があります。
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平成15年(西暦2005年)3月開設
世の中、理不尽なことが多すぎます。それが普通の世界だということがようやく分かってきました。しかし人間として生きるためには獣のように本能に心をゆだねるのではなく、精神をしっかり持たねばなりません。「健全なる肉体に健全なる精神を宿らしめよ」を自戒の言葉に、右左あんつぁん(東北弁で臍曲がりなこと)の本領を発揮して、いろいろ書いてみたいと思います。どうぞ宜しく。
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