あんつぁんの風の吹くまま

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苛政

苛政は虎よりも猛し
『礼記』に次のような話がある。
 孔子が弟子を連れて泰山の麓を通ったとき、一人の女性が墓の前で泣いていた。哀れに思ってそのわけを尋ねると、女性は、「以前私の舅が虎に食い殺され、私の夫もそうでした。そして今また、息子が同じように虎に食い殺され死にました。」と言う。
 孔子が、「それでは何故このような危険な地を離れないのですか」と問い返すと、その女性は、「この土地には厳しい取り立て(苛政)がないからです」と答えた。そこで孔子はしみじみと弟子たちに、「苛政は人を食う虎よりも恐ろしいものなのだ。お前たちも覚えておくがいい」と言った。

論語の第十二、顔淵篇九にも次のような話がある。
 魯の国の哀公が孔子の弟子、有若にたずねた。
「この凶作で財源が確保出来そうもないが、うまい対策はないか」
有若はかしこまって答えた。
「税金を10パーセントにすることです」
哀公が言った。
「今の20パーセントでさえ足りないというのに、もっと減らせというのか」
有若はかしこまって答えた。
「その通りです。人民の暮らしに余裕があること、それが財源です。人民の暮らしに余裕がないなら、あなただって余裕がある筈はありません」
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政治が良くなければ人々の幸せはない。
 昭和四十九年、日本に第一次石油危機の深刻な不況が襲ったとき、松下幸之助は「崩れゆく日本をどう救うか」という本を出版した。そこでは次のようなことを言っている。
 「戦前の国家予算は昭和十年頃で二十二億円。その四十六パーセントまでが軍事費であった。その頃の大学卒の初任給は六〇円前後。現在の初任給は八万円前後だから一三〇〇倍。また当時を基準とした今の物価は約一〇〇〇倍になっている。しかるに国家予算は、物価や賃金のような一〇〇〇倍前後にあらずして、一万倍になっているといえる。さらに防衛費というものを勘案すれば、実質的には一万三〇〇〇倍になっている。・・・ほどなく、日本はゆき詰まり崩れ去るだろう」

 現在はというと、特別会計を入れれば実に十万倍以上に膨れ上がっているのだ。いまの政治家は何故に昔の人の言葉に耳を貸さないのであろうか。また、国民は何故にそのことを声高に叫ばないのであろうか。国際貢献にかかる費用を戦前の軍事費と見積もっても、今の二〇分の一以下の税金で国は運営出来るはずなのだ。
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 石油危機などを経験した日本の企業はとっくの昔に無駄を省く努力に励んでいる。そういう努力をしてきた企業責任者を悪者扱いにする社会主義的考えを持つ限り日本の未来はない。
by antsuan | 2007-11-10 23:56 | 政治・経済 | Comments(2)
Commented by syenronbenkei at 2007-11-11 19:33
やっぱり申告は自分でってところからはじめないとですね。
Commented by antsuan at 2007-11-12 07:31
・そうなんです。個人営業をしてみないとどれぐらい国がおかしくなっているか解らない。