あんつぁんの風の吹くまま

ブログトップ | ログイン

戦時国際法を知ろう


 「戦時国際法」は戦争状態において適用される国際法である。法理的な矛盾があるけれども、戦闘における非人道的な行為の被害を最小化するためにも、今なお国際的に受け入れられている法律で、近年では「国際人道法」と呼ぶこともある。

 しかし、近年のイラク戦争、テロの報復としてのアフガニスタン戦争などをみても分かるように、軍事大国アメリカはこの法律を守ってきた試しがない。もちろん、人種差別が普通だった大東亜戦争においても、連合国軍はヨーロッパ戦線と比較するまでもなく、徹底的に非人道的行為を繰り返し行った。

 義和団の乱の北清事変を例にとればよく分かるように、普通、戦闘のあとは略奪の時となる。つい一世紀前までは、それが戦闘に参加した兵士への報酬という時代だったのだ。しかし、日本だけは違った。欧米列強の国際社会に認知されるべく、かたくなに戦時国際法を守っていたのだ。

 先の義和団の乱の際には、進駐した欧米列国の軍隊が文民の殺戮、虐待、強姦、略奪の限りをつくしたために、何もしなかった日本軍の管轄する地域に市民がなだれ込んで来たという。その後の日中戦争においても同様であった。国民党の軍や共産党の八路軍などは馬賊となんら変わらず、殆ど規律などなく、文民の殺戮、強姦、略奪の限りをつくしたのだ。だから、日本軍が平定した地域に人々は集まってきた。南京攻略の時も然り。占領後一ヶ月のうちに南京の人口は三十万人に戻っている。

 しかし逆に、捉まった日本兵は悲惨だった。そのあまりの酷さに日本帝国陸軍は「虐殺される前に自決せよ」と命令を発した。それが「生きて虜囚の辱めを受けず」となったことはもうお分かりだろう。沖縄戦において市民に手りゅう弾を渡し自決を勧めたのはきわめて当然なことである。アメリカ軍はこの戦時国際法を守らずに無差別攻撃をしていたのだから。

 もちろん、東京裁判で裁かれるべきは連合国の軍隊であったのだ。しかし、戦に勝ったものが歴史を書き換えようとするのは世の常である。だから戦時国際法なるものを知っていれば、その書き換えられた歴史に基づいて戦争放棄を叫ぶのは滑稽なことであり、祖先を最も蔑む行為であることが分かるであろう。
by antsuan | 2007-10-22 15:51 | 思想・瞑想・時代考証 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://antsuan.exblog.jp/tb/6422512
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。