あんつぁんの風の吹くまま

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「二十四の瞳」を観て解りますか。

 木下恵介監督の「二十四の瞳」を九歳の三男と一緒に見ました。泣く場面ばかりの映画でちっともおもしろくなかったようです。弁士としてしっかり解説してやるつもりだったのですが、私のほうが涙で声が出ませんでした。

 私たちの年代では、未だ、あの映像に映されていない悲しみや苦しみが、考えなくても感覚的に分かるのですが、それ以後の日本人には果たして感覚的に理解出来るかどうか。解ってほしいと思いつつ、「いや、解らない方が好いに決まっている。それが平和と云うものなのだから。」とも考えるのです。

 高峰秀子は本当に上手いですね。十八年の歳月を見事に演じきっています。また、年月の星霜をしっかり描写出来るのが、木下恵介監督の素晴らしいところです。しかし映画は白黒なのに、どうして桜が色づいて見えるのでしょう。「野菊の如き君なりき」でもそう感じました。さらに、この映画が黒沢監督の「七人の侍」と同じ時に公開されたことも、時代の綾なのでしょうか、考えさせられます。

 昨今は相変わらず、歴史教科書の記述ですったもんだしておりますが、こういう映画を見せる方が、教科書よりもなんぼか為になることでしょう。
by antsuan | 2007-10-06 23:12 | 思想・瞑想・時代考証 | Trackback | Comments(6)
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Commented by syenronbenkei at 2007-10-06 23:22
こういう映画はもう観る人がいないのでしょうか?
視聴率が稼げないから?テレビでもまったくですね。
うちは衛生がありませんからわかりませんが、BSとかならやってるんでしょうか?
Commented by antsuan at 2007-10-06 23:34
・絶対、教科書以上の価値ありですよね。
そういえば、NHKでもこの頃はやっていないようですね。なんか裏があるような気がします。
Commented by anthonberg at 2007-10-07 17:40
私が小学校1年生の時はまさしく24の瞳でした!
そう、12人しかいなかったんですよ。男の子8名、女の子4名でした。(^^;;;
担任の先生が『このクラスは24の瞳ね〜。』と言って誰もわからなかったので教えて貰ったのが6歳の時。やっぱり意味がわかりませんでした、当時は。(苦笑)
Commented by next-kazemachi at 2007-10-07 22:33
百合の花の絵の弁当箱。
行きたくても行かれない修学旅行。
売られていったお茶屋(?)。
そして、視力を失った指が写真をたどるシーン。
浜辺の歌。
よく憶えています。
私だって、戦後の平和の中に生まれ育った者ですが。
今の人は、わからないのですか?
Commented by antsuan at 2007-10-08 18:42
・anthonbergさん、すごくおおらかなところでノビノビと学校生活を送られたことでしょう。是非その頃のことや思い出を聴かせて下さい。
Commented by antsuan at 2007-10-08 18:42
・風待ちさん、日本はあまりにもベルサイユ化しているような気がします。ですからマリー・アントワネットのように、「パンが食べられなければお菓子を食べればいいのに」と言っているように、今の世間の人々が見えてなりません。