あんつぁんの風の吹くまま

ブログトップ | ログイン

美しい風景が当たり前だった国の現実



 N社製の十六年以上も使ってきたカミさんの嫁入り道具の一つだった冷蔵庫がとうとういかれてしまった。五人の家族が入れ替わり立ち替わり開けては閉め、この暑さにモーターは回りっぱなしになり、とうとう冷媒用のガスが漏れて冷えなくなってしまったらしい。

 そこで早速、電気製品の安売り店へ家族そろって新しい冷蔵庫を買いに出かけた。どんなものでもやっぱり買い物は楽しい。しかーーし、びっくりするほどたくさんある。結局一日目は閉店間際までいたけれども、カミさんが多いに迷った揚げ句買わずに帰ってきた。

 二日目、長男は留守番。カミさんは麦茶を入れる容器を二つ持って同じ電器店へ出陣。閉店までの時間はたっぷりあったと思ったのだけれども、背の低いカミさんの使いやすい冷蔵庫はなかなか無い。この頃のものは冷凍室がやたらとデカイし、ドアの物入れは二段になっているほど厚みがある。ちょっと良いなぁと思って値段をみると十四万えーーん。冷蔵庫ってそんなにするんだったっけ?

 またまた閉店間際になり、ようやく、どっちもドアのS社製の超特価のものに決めました。が、配達はしてくれるけれども、古い冷蔵庫はリサイクル法という有り難い法律によって別に五千円も引き取り手数料がかかると云われて、吾輩、タコオヤジがむくれてしまった。そこには高額買い取りの札がついているのに「七年未満のものに限る」という一筆を書くのを忘れたそうな。

 三日目、今度は長男と二人だけで出陣、ねらいは例のS社製のどっちもドアのもの。気分を換えて別の電機の安売り店へ。そこでダメだったら白旗を掲げて最初のお店に行くつもり。初めていく店なのでおずおずと入っていく。やってるやってる、二八は売り上げが落ちるのでここも大安売りの大キャンペーーン。店内が広過ぎーー!冷蔵庫売り場も広過ぎーー!

 目指す冷蔵庫を見つけて値札をみると、何とあっちのお店よりも千円も安い!しかもちょっとだけれどもポイントもつくし。向うの店でむくれた甲斐があったというもんだ。引き取り手数料は同じにとられるのがしゃくだけど「美しい国」にするには金がかかる。

 しかし、クズ屋がいてどんなものでも引き取ってくれた時代の日本は、美しい風景が当たり前だった。今は歩いて三十秒のところにスーパーがある、電気製品の安売り店があちこちにある、知らない人間がうようよしている。便利だけれども汚らしい街になってしまった。結局、金をかけて美しい街にするか、不便だけれども美しい風景を残すか、どちらかでしかないのだろう。
by antsuan | 2007-08-17 21:25 | 身の回り・思い出 | Trackback(1) | Comments(8)
トラックバックURL : http://antsuan.exblog.jp/tb/5987006
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Tracked from shimajuu.com.. at 2007-08-19 11:47
タイトル : 冷蔵庫が壊れてしまいました..
毎日とんでもなく暑いですね この暑さのせいか?我家の13年目の冷蔵庫がバテてしまい 庫内の食品が腐り始め、おまけに冷凍庫も解凍が始まり... more
Commented by syenronbenkei at 2007-08-17 23:33
おんなじですぅ!
うちもカミさん140cmなんで、背の低いのを探すのに難儀しますた。

法で規制して見た目美しくするという手段もある気が。

ところで、冷蔵庫の引き取りって7,000円じゃなかったですか?
3年前に知人に頼まれて処分したときはそうだった気が(自信なし)。
Commented by antsuan at 2007-08-18 00:45
・引き取り送料が場所によって違うそうですよ。
セイロンベンケイさん、うちはスーパーがすぐ近くにあるから買い置きする必要がなく冷凍庫はほとんど使わないのですが、それが下についていてしかもデカイ。カミさんにぴったしのものがなかったです。
Commented by cazorla at 2007-08-18 07:57
七年以内 買い取りっていうのは 車と一緒で 買う サイクルを短くしていくような。
以前 バーゲンで買った冷蔵庫を引っ越しに当たって売ったのですが
買値より高くで売りつけてしまいました。 個人ではなく業者です。
古いもの何でも買いますの広告で 電話したら腹巻きに札束いれたおやじがやって来て 「ねえちゃん これいくらで買った?」と聞かれたので 
バーゲン前の普通の値段を言ったら バーゲンの値段よりたくさんお金をくれました。 これ 日本で一人暮らしの時の話しです。
Commented by antsuan at 2007-08-18 14:01
・経理で云う減価償却の期間だと思います。それ以内だと資産価値があると見なすんでしょうね。
骨董品的な価値がある冷蔵庫なんてなんて信じられない。カソルラさんは商売がうまいなぁ。(笑)
それと引っ越しに冷蔵庫を売るって云う感覚がタコオヤジにはありません。今や三種の神器なんて言う言葉も死語になっちゃったということでしょうね。
Commented by anthonberg at 2007-08-18 18:52
10年以上冷蔵庫が持つのは凄い良い方ではないでしょうか?!私は9年で壊れて新しいのを買ったけれど、値段で決めたのでS社になり、数年で調子悪くなってしまいました。
こっちに来て驚いたのが日本のように1つで全部!みたいな冷蔵庫が少なくて、冷蔵庫だけと冷凍庫だけがうちにあります。氷が自動的に出来るのはもう当たり前だと思いますが、そういう便利なものは超高級品だし別になくても生きていけるんだなと質素になって感じます。あると便利だけどね〜。私の友達は冷凍庫なしで生活してますよ!
嫁入り道具、いい言葉ですね。日本の文化を感じます。
Commented by realutopia at 2007-08-18 21:30
私はモノを買うときにあまり値段を気にしないので、まったくお金が貯まりません。右から左で、すでにワーキングプアになっているような(汗。。。
Commented by antsuan at 2007-08-18 22:56
・anthonbergさん、S社製でも二〇年以上も使っている人もいるし、使い方の問題かも知れませんね。わが家はとにかく乱暴に使いすぎ、いつもは窓を開けっぱなしにしているのですが、この夏はカミさんが子供と出かける時に戸締まりをして帰ってきたら台所がムンムンしていたとか。そうそう、冷凍庫もいっぱいお店に並んでいました。
Commented by antsuan at 2007-08-18 22:56
・realutopiaさん、それこそ江戸っ子気質ですよ。ほしい時が買い時なんですし、ほしいと思う事はそれに価値を見いだしている訳でもあるし、高いものを買った方が満足感も大きいですよね。