あんつぁんの風の吹くまま

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建築基準法は人が住むために有るのではない?



 市の財政の関係上、介護保険のきくグループホームの認可が下りなかったので、介護付き老人アパートを運営することにしました。明日から開業するのですが、新しい建物の不具合がいろいろ見付かりがっかりしているところです。

 親切な大家さんのおかげで、こちらの希望に有った設計の建物を建ていただきました。しかし出来上がってみると、とても人間の住むような施設にはなっていなかったのです。はっきりいって、建築基準法やら消防法などの規制は人に優しいものでは少しも有りません。

 鉄筋コンクリート造りなのですが、まるでトーチカのように頑丈に造られていて、恐らく建物はどんな地震にも耐えられるでしょう。ところが、ドアは重たく開けっ放しには出来ないようになっているし、立派な排気設備は凄い音を立てて回っているのです。さらに排気設備ばかりなので室内は陰圧になり、頑丈なドアからピューピューと凄い音を立てて風が吹き込み、ますます開かなくなるのでした。おまけに防火ドアに僅かな段差があって車イスなどが乗り越えるのは一苦労。

 消防署の指導で、避難路確保のために各階にはベランダから逃げられるようになっていますが、それなのに立派な火災警報装置やら煙り感知器が、そこら中、目のつくところについていて全く落ち着きません。その他、転落防止のために窓に柵を付けたいのですが、火災時の消防隊員の進入路の確保と云うことで、手摺りすら付けられないのです。しかも、その窓の手の届くところには高圧の電線が張ってあると云うのにです。

 マンションや高層住宅に住んだことがないのでよく解りませんが、鉄筋コンクリートの建物ってみんなこんな感じなのでしょうか。
by antsuan | 2007-07-31 22:58 | 文学・教育・科学・医療 | Comments(8)
Commented by syenronbenkei at 2007-07-31 23:36
新事業の立ち上げ、おめでとうございます。
いろいろご苦労がおありと思いますが、あんつぁんさんとこなら、法の不備は人でカバーできる施設だろうと思っています。

でも、せっかくなのに、建ってみなきゃわからない部分があるなんて口惜しいですね。
それも法ごときのために。
Commented by anthonberg at 2007-08-01 01:29
建築基準法は介護が必要な方の住まいであっても車椅子だと生活が難しいような作りになってしまうのでしょうか?
介護がしやすい家作りってありますよね。だからバリアフリーが当然になったのでは?ちょっとした事かもしれませんが、介護される側が生活しやすいタイプに出来るといいですね。
ところでベランダから逃げられるように、となると徘徊タイプの人は逃げやすい場所だと無理ですよね。でも車椅子の人がベランダに出たって逃げられないのでは?そういうのってどうするんでしょう?現在高齢社会(もう化じゃないですよね?)だったら要介護の人達の家はどのように建てるか、という事は建築基準法が優先で不自由は後になってしまうのでしょうか?
本当に思ったようにいかないのが悔しいですね。
これから大変な事がたくさんだと思いますが、頑張って下さいね。
Commented by antsuan at 2007-08-01 09:33
・セイロンベンケイさん、ヘルパーを募集してもなかなか集まらないのです。その為に出来るだけ省力化を図りたいのですが、こんなに不便ではせっかく来てくれたヘルパーも辞めてしまうかも・・。
Commented by antsuan at 2007-08-01 09:33
・anthonbergさん、バリアーフリーという言葉は日本でも一般化された言葉だと思うのですが、ドアが開けっぱなしにならないのはいいのですが、ベランダからいなくなってしまう恐れが充分な施設なのです。(汗)また、トイレの前に火災報知器の赤いランプがついているので、これを見て不穏になる可能性はとても大きいですよね。そちらの施設について情報がありましたら、ぜひ教えて下さい。
Commented by next-kazemachi at 2007-08-01 16:23
法律も含めて、介護より優先されていることが多いと思います。
例えば、病院の車椅子用トイレが、車椅子に乗っている人の力だけでは、ドアが閉められなかったり、便座に移動するための手すりが激しく遠かったりするのです。
これは、使う人の実態を少しも考慮せず、法律やデザインや経費などを優先した結果です。
リアル感が、足らないのです。

ドアは固定する道具を使えばいいと思います。
段差のところには、斜めに合わせた板とか何かを置くなど、使う人が合わせているのが実態です。
私の住むマンションは、共用部分はバリアフリーに改築しましたが、それでも実際に車椅子のかたや、歩行が危ういお年寄りにのためには、あとから現場で手を入れなければなりませんでした。
Commented by antsuan at 2007-08-01 20:07
・next-kazemachiさん、法律も行政も全然現場の実態を知らないで動いているから、このような無理無駄が横行するのでしょうね。建築基準法はトーチカを、消防法は弾薬庫を想定して作られたのではないかと考えてしまいます。
Commented at 2007-08-02 05:55
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by antsuan at 2007-08-02 10:58
・鍵コメさん、有り難う御座います。
お年寄りだってやっぱり自己責任があると思います。そちらに伺いますので、また詳しく教えて下さい。<m(__)m>