あんつぁんの風の吹くまま

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全然進歩していないじゃないの

 民主主義と云う政治形態はまことに不完全な物である。しかし、歴史上いろいろな試行錯誤の中で、此の制度がいまのところ人類にとって一番最適な制度であると考えられている。欠点がある事を認識している所が強みな政治形態なのだが、その欠点を補正する事を放棄したならば、最早、民主主義とは云えなくなってしまうのだ。まことに脆い。

 参議院議員の一票の格差が五倍以上あってもまたもや合憲とされた。衆議院議員の一票の格差も二倍を超えている。法の下に平等を謳った憲法に違反すると息巻いてもしょうがない。この頃は憲法なんて聖書みたいな建て前的な物でしかないと諦め、悟っている。

 問題は司法の健全性が失われている事なのだ。三権分立の確立が為されてこそ、民主主義は機能するものなのだ。しかし、残念ながら日本人は此の民主主義を自ら戦って勝ち取ったものでないだけにその危機感が無い。戦前も普通選挙が行なわれていたように、曲がりなりにも民主主義は在った。それが崩壊したのも、やはり今と同じで此の三権分立がしっかりしていなかったために軍隊と云う官僚主義を招いてしまったのだ。つまりは日本の政治機能は戦前から全く進歩していない。此れでは、よその国を帝国主義だとか一党独裁の共産主義だとか非難する資格は全然ない。

 日本も健全な民主主義を維持しない限り、自己崩壊の定めが待っている。
by antsuan | 2005-05-19 08:06 | 思想・瞑想・時代考証 | Comments(2)
Commented by 宝川 at 2005-05-19 08:45 x
とくに、立法の国会と、行政の内閣、そして行政の実行機関にしかすぎないはずの官庁・官僚の関係が民主主義の原則から逸脱しているということでしょうね。
Commented by antsuan at 2005-05-19 11:35
政党政治がうまく機能していない危険な状態だと思います。
最高裁判所において陪審員制度を導入するのも民主的な方法かもしれませんね。