あんつぁんの風の吹くまま

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拝啓、ハゲタカファンド様


 企業乗っ取りは経営者のリストラである。しかし本来、企業と経営者は一体であるから経営者をリストラした企業はもぬけの殻と同じで、じっさい外国においても、企業買収で大きくなった企業が発展するところは少ないようだ。その意味で、企業とは何か経営者とは何かそして資本家とは何かを今一度考え直す時期に来ているのだと思う。

 英国はサッチャー政権によるビッグバンにより金融業界が再編されて、銀行、証券業、保険業の垣根が無くなってしまった。これは起業家にとっては資金調達の自由度が増して喜ばしいことなのだけれども、資金調達方法に成熟していると云う前提が必要となり、そういうコンサルタントとか証券会社の力を借りねばならず、それがまた企業の乗っ取りを生む遠因にもなっている。

 ところが銀行からの融資と云うのは、銀行が企業の将来性に着目して投資することを意味している。したがって金融業の中でもきわめて社会主義的な投資の要素を含んでいる。『株式会社日本』が戦後に再興できたのも金融市場のおかげではなく国策銀行の融資によるものと云えるのだが、どちらにしても、企業を発展維持している経営者の社会における貢献度は、労働者とは比較にならないほど大きなものであると云いたい。

 しかし、そういう社会に貢献している企業に対して、規制をかけ許認可をちらつかせて自分たちの天下り先にしている官僚組織が幅を利かせてきている。そしてせっかくの企業を腐らせてしまっているのが今の日本の実情ではないか。ならば、そういう腐った企業の無能な経営者を追い出してくれるハゲタカファンドも案外悪くない。
by antsuan | 2007-05-23 19:06 | 政治・経済 | Trackback | Comments(2)
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Commented by rabbitfootmh at 2007-05-24 01:09
>そういう腐った企業の無能な経営者を追い出してくれるハゲタカファンドも案外悪くない。

結局、黒船が大砲をぶちかましてくれないと、日本人は自力で何の変革もできないのですね。
Commented by antsuan at 2007-05-24 09:02
・我慢強いと云う美徳も、かえって腐敗を助長してしまっているのでしょう。